もともと、北村一輝、高岡早紀の演技が好きなので、この二人が絡んだ作品があると聞いてかなり期待。 更に、監督=『皆月』の望月六郎、同じく『皆月』の奥田瑛二も出演!と知り期待は膨らむ一方でした。
しかし、観終わった感想一言としては、「うーん・・・惜しい」といった感じ。 ストーリー初めの”高岡早紀”登場から〜ぐいぐいのめりこんで込んでいく”北村一輝”のあたりは スピード感があり、観ている側も引き込まれていくストーリー展開ですが 高岡がいなくなり、”吉井怜”登場のあたりから、急速に退屈に・・(ごめんなさい)
吉井怜という女優さんは可愛いのだけど、この役にはちょっと合ってない無理な感じがぬぐいきれなかった。 吉井演じる”恵利”という女性は、激しくクレイジー、魅力的で危なげで、どこかほっておけない、でもやっぱり危ない!! といった感じで、映画『ベティ・ブルー』の主人公みたいなキャラを表現したかったのか?・・でもちょっと違うんだよなあ。 これだとただの”我侭バカ女”というか”激しくうっとうしい”感じが強すぎる・・演技の問題か? 女優さんのルックスが可愛いだけにもったいない・・と、最後まで登場シーンの度に気になってしまいました。 逆にもっと美しくない女優さんの方がこの役に合っていたかも。
高岡早紀については、登場シーンは予想より少ないものの、 「高岡にはこうあって欲しい」といった女性そのまんまを演じてくれたような満足感たっぷりです。 高岡ファンにとってはいい作品だと思います(※ヌードはないですが)
女性が数人出ますが、北村一輝の妻(?)になる「豚だ」の女性とのシーンが一番幸せ感があって好きでした。 たまにはこんな北村もいい。
作品的には、同じ監督の『皆月』の方が完成度が高く分かりやすい&面白いかと思います。
インタビューでは「今後も歌は続けたい」みたいに語る彼女。しかしこの作品集は明らかに「歌手活動終了記念・総括映像ベスト」。おそらく事務所やレコード会社はそうだったはず。CMやPVよりも「真夜中のサブリナ」!意地悪編集でカットされたファースト・ライブ・ビデオのもの!あそこではイメージ映像だったのが本編はこちらに。なんて意地悪なんだ…。ダンサーとステップを踏む魅惑の楽曲。これがデビュー曲なんて半端ないです。ラスト・ライブはちょっとだけ映像挿入されているが、完全版はあるはず。お蔵入りしたのでしょう、おそらく。で、代わりにこのビデオに。やはり「清純」て言葉より「毒薬」、「白」より「深紅」が似合う彼女。
作品中のBGMも秀逸な物が多いが、やはりウタモノの方が得した気分だろう。「トゥモーローブルース」と「淋しくてねむれない」が楽曲としてもお気に入りで、昔バンドでカバーもしました(爆)宮里久美の「背中越しにセンチメンタル」から「秘密ください」への成長ぶりも必聴。ドラマティックな音楽は21世紀になっても色褪せていない。
漫画ナニワ金融道に登場するのは男女問わず一癖も二癖もあるキャラクターばかりである。
原作の場合、主人公の灰原は物語が進むごとに悪い人間になっていくのは確かだが、ドラマの中居演じる灰原はパート6になっても青臭い部分がかなり残っている。レールの上から外れそうな人間を食い物にするのが原作の灰原なのに対し、ドラマ版は正しい道に進むように敢えて自分は損な役割を演じようとしている。つまり良い人、なのだ。
今作に限れば灰原の恋人・市川朱美を演じる池脇千鶴が完全にミスキャストだと思う。池脇はどう見ても馬鹿な男を食い物にする様な、以前ヤクザと付き合った時に体に彫り物をする様な人間には見えず、市川朱美には大凡必要が無いような「清純さ」を持った人間にしか見えない。
まあナニ金を見ないような少年少女にドラマを見せる為とはいえ、原作の面白さを損ねているのは必至である。
ストーリーに関して言えば、「パチンコ依存症の女」「恋愛商法」「マルチ商法」の3つのストーリーが同時進行するため、弱冠わかり難いかもしれない。
義経のときと同じ監督が滝沢さんの魅力をうまく引き出してくれています。
脇を固めるベテラン俳優陣とのコンビネーションもよく、また、黛監督が「和服を着た現代劇にならないよう、時代考証を大切にしている。」とおっしゃっているように、違和感のない時代劇に仕上がっていると感じました。
個人的には、闇太郎がもう少し元気があってもいいかな、という気がしないでもありませんが、義賊ですから品のある闇太郎も悪くはないかと。
ラストの闇太郎の表情は秀逸です。滝沢さんは、こういった「いろんなものを背負った男の表情」を演じるのがうまいので、このシーンだけ何度も繰り返して見てしまいました。
歌舞伎シーンも、滝沢さんの頑張りが伝わってきます。
丁寧に作られた、いい作品だと思います。
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