作品紹介を見て、キャストに子安さんの名前を拝見して購入しなければ!と思い購入しました。
原作は未読だったのですが、簡単な作品紹介を読んでお話としても面白そうだな・・・。と思っていたので。
メインとしては、井上さん演じる「柚木さん」と、近藤さん演じる「桐野さん」が主なストーリーの流れでその廻りを取り巻く3人の個性豊かなキャラクターといった
感じなのですが、私的には、子安さん演じる「笹山さん」があまりに素晴らしく(普段の口調からキレた際の演技の迫力が凄まじく良かったです♪)、聴いていて身震いしてしまいました。
子安さんの出演されているCDには「外れだったな・・・。」と感じた作品がこれまでも無かったのですが(作品としてはイマイチでも子安さんの演技力に助けられているな・・・。という作品も多々ありますが・・・。)今回のこのCDの子安さんの迫力には本当に圧巻させられてしまいました。
改めて、子安さんの演技力の幅広さを実感させて頂けた素晴らしいCDでした。
井上さんが演じていました「柚木さん」というキャラクターもいつもの井上さんのイメージとは違ったポヨヨンとした何だかオドけた可愛らしい印象を受けて(正直、聴く前はキャストミス的な
イメージを持ってしまうのではないか・・・と感じていたのですが)良かったです。
あと、今回楽しみにしていたのは最近 個人的にプッシュな近藤さんの演技でした。
癖のある独特な声質に何だかハマってしまい今回のこのCDでも絶妙なトーンヴォイスでキャラとしても近藤さんのイメージにとても合っていたと思います。
日野さんのお軽い感じの演技、そして山崎さんの飄々とした何とも掴み所の無いキャラクターもとても良かったです。
全体として、BL作品ではあるのですが最近のものでは珍しく絡みもなく作風としてもコメディータッチなとっても楽しく聴けるCDで大満足の1枚でした。
初回生産の方を購入したので、本編CDの他にアフレコ台本と、原作同人縮刷版(どういった原案の作品なのかを触れる事が出来、キャラのイメージが掴めて本編CDを楽しむことが出来ました。)
主要キャスト5人のテーマトークCD付と素晴らしい内容で文句なしの☆5つです。
是非、初回生産CDの方で本編と併せて楽しいテーマトークも聴いて欲しい1枚です。
(子安さんのテーマトークでのテンションの高さ(楽しそう)と、子安さんと井上さんの褒め殺しトーク?を大爆笑しながら聴いて頂きたいです。)
明治末期の中国というあまり馴染みのない舞台設定ながら、見事に 世界に引き込まれました。 悪者(と言って差し支えないと思いますが)を詐欺にかけるという 普遍的な魅力を持つテーマを、綿密な取材と圧倒的筆力で書ききれ ば面白くないはずがありません。 キャラもそれぞれ魅力的でよく立っていますし、軍を絡めることに よって硬くなりがちな話を、適度なユーモアでほぐしているあたり も非常にうまいです。 かなり複雑なプロットを組んでいますが、このページ数でこの物語 をまとめた構成力もかなりのもので、デビュー作とはちょっと信じ られません。これなら賞を取るのも当然でしょう。実際、二段組や 上下巻の作品を読んだような満足感がありました。 若干、登場人物が多いのと中国人の人名を憶えにくい(これはやむ 無し)という難を感じましたが、それを差し引いてもかなりの秀作 でした。 ちなみに、当初のタイトルは「化して荒波」だったそうですが、 読み終わってみれば、どちらもしっくりこない気が少しだけ。。。
井上尚登の作品は読んでいて映像が目に浮かぶ。
長くて、しかもテーマも奥深いのに、そして舞台が世界規模なのにイメージが頭の中に広がる。
初めての女性主人公ものでいつも以上にワクワクしながら読み進んだ。
最近世間を騒がせたIT会社のことが頭に浮かぶがこれが書かれたのは
それよりもずいぶん前のこと。
目の付け所がすごいな、と感心。
意外な結末にも驚きだ。
日露戦争を終結させるためのポーツマス講和会議が難航した経緯は歴史の教科書で習うわけですが、そのポーツマス講和会議の進捗状況を縦軸にしながら、ポーツマス編、パリ編、帝都東京編、という三つの出来事を横軸に絡めながら、物語を展開した作品でした。
井上尚登は、辛亥革命前夜の中国を舞台にした激動のアジアを描いた『T.R.Y.』で横溝正史賞正賞を受賞した作家で、当方もその『T.R.Y.』で繰り広げられた、虚実をないまぜにした複雑な構成とラストの鮮やかさに舌を巻いた記憶があります。
本作も20世紀初頭という『T.R.Y.』の設定と時代的に近く、有名なポーツマス講和会議をモティーフにしており、期待感もつのりました。標題には「ポーツマス」、そして美術好きには堪えられない北斎の「贋作」をテーマにしているわけですから。
冒頭のペテルブルクでのシーン、続く1950年の東京の「東京記念美術館(目黒の庭園美術館を下敷きにしているようです)」での一連の登場人物の邂逅と絵を取り巻く当時の出来ごとの謎解き、本書のテーマへのアプローチは巧妙に構成されています。 パリで寵児となった画家の塩田龍二郎、ボストン大学名誉教授で美術館長の石正広、車椅子の老人の杉内直道、東堂美術館の東堂凪子と銀平、ポーツマス・パリ・帝都東京での主人公とでもいうべき人物が出会うシーンは再読した時にその絡み合う糸の先を理解できたものでした。小説は当然フィクションですが、近代史を下敷きにした登場人物と時代設定を借りることで現実味を帯び、まるで1905年に起こったことかのように繰り広げられる展開と舞台となった3都市の描写が見事です。
推理仕立ての本書として最初のレビューですからこれからの読者のことを考慮して内容に入りこむことを避けながら書きこみます。
道具立てが多く、歴史上の人物と架空の人物の配置、世界の3つの都市でのエピソードを併行的に描くスケール感と、舞台設計は見事でした。ただ、細かい人物描写とそれぞれの推理仕立てのストーリー展開と3編のからみが上手くつながっているかどうかは判断が分かれます。本書の標題である北斎の「贋作」そのものの持つ意味合いが狂言回し的な役割に終わっているのが残念です。文章力の巧みさや優れた構成力をもつ作家だけに少し辛口になりましたが・・・。
このアルバムは私的にはあまり好みではないのですが、でも、MY BEST FRIEND(album mix)は素晴らしいと思います!珍しくロックロックな感じのアレンジ!ベースの音もはっきりとしていて、カッコいい!木根さんにしては珍しいと思います!とにかく、この曲だけは聴いて欲しいです!
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