前作「DEATH POP ROMANCE」より疾走感を増し、似ていると言われるMNEMICとは違った印象を受けました。 初期のヘヴィロックなイメージも薄れ、RAUNCHYでしかないインダストリアル・メタルを確立した作品だと思います。
とくにキーボード音が絶妙で、アグレッシブでありながらもメロディックに仕上がっています。 メタリックですが、テクニカルなプレイやゴリゴリしたものもなく、キレイにまとまっています。
う〜ん、国内盤が発売されないのが不思議です・・・。
待望の新作、わくわくしながら聴きました。
正直最初はうんっ、という感覚でピンと来ませんでしたが、
翌日再度、聴きこむと、素晴しい演奏、アレンジ、メロが濃縮されて
いることに気づかされました。
これまでより、格段に進歩したし、化ける可能性を痛烈に感じさせてくれます。
ライヴが観たいバンドのひとつに候補化決定!!
前作(セカンドアルバム)までボーカルだったラースの脱退
以降では最初のリリースとなる「Death Pop Romance」。
新ボーカルは前ボーカルの野性的なシャウトとは異なり
切れ味があり耳に馴染みやすい。
曲の構成はニューエイジメタルとメロディアスな部分を
上手く融合しているため、気持ちの良い疾走感と重圧なサウンドの
両面を持ち合わせている。コーラスも前面に流れていて
激しい高音低音のシャウトもありながら、
歌い上げでは透き通るように聞こえる。
「SlipknoTが好きなら聞ける」とリスナーが口をそろえるのも
恐らくこの体感する縦ゆれの疾走感によるものだろう。
「Death Pop Romance」は全作以上に
幅広く受け入れられる作りになっているので、
興味を持った方はとりあえず聴いてみる価値あり!
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