この密室が解けるか?と挑まれているような短編集(四作品)でした。 本格物としてかなり秀逸なトリックで、驚き&面白さは抜群。 着眼点がすごいです。 どうしてこんなトリックが思いつけるのか、さすがは貴志先生。
ただ、トリック重視なので、ストーリーやキャラクタにあまり動きがなく、 その点が残念だったかなと思います。
探偵の榎本さんと、弁護士の青砥先生はあい変わらずで大好きです。 ただ、キャラクタの書き込みが「硝子のハンマー」などに比べて薄い味なので、 シリーズ二作(硝子のハンマーと狐火の家)を読んでいないとおもしろみが減るかなぁと思います。
四番目の「密室劇場」は賛否両論ありそうですが。 私は貴志先生お得意のおふざけとして、肩の力を抜いて読みました♪
貴志祐介さんの防犯探偵シリーズの最新刊、第三弾です。 第一作、「硝子のハンマー」(長編) 第二作、「狐火の家」(短編集) 第三作、「鍵のかかった部屋」(短編集)となります。 当初はまさかシリーズかするとは思っていなくて驚きましたが、話が続けば続く程、榎本と青砥先生に味が出て来ていい感じです。 内容は、サクサク読みすすめられるのですが、そのトリックを頭の中で再現するのがなかなか難しいです。 今こーなってあーなって………あれ!?!?みたいな。 マンガで図説付きで見てみたいなぁとも思ったりしました。
硝子のハンマーのような長編物もスゴく面白かったので、また長編出ないかなぁと考える日々です。
やっぱり嵐は格好いいです。 新しい曲調だし、いろいろ楽しませてくれます。 初回盤でのコメ見ましたが、正直何がいけないのか分かりません。 こんなに格好いい曲なのに、残念で仕方ないです。嵐が気の毒!! もう一度いいますが、とーってもいい曲です!!
ドラマに惹かれて買いました。作曲者の方を調べても、あまり情報が出てきません。でも、通勤電車の中で聴き始めたら、すっかり虜になってしまいました。もぎたてのフルーツのようにフレッシュな、スタリッシュな、軽快なタッチの、今まで私が聴いたことがない曲の数々。しかもそのひとつひとつが、手抜きされていない、ちゃんと独立した曲で、それぞれの世界観を持っています。久しぶりに周りの人にも、このCDの事を教えてあげたくてウズウズしています。多分男性好みの曲調なのでしょうが、いえいえ、どうして私の周りでは、女性の方にもかなりの人気です。まだ聴いていない方に是非お勧めしたいCDです!
オースターのファンはたくさんいて、オースターの小説にはオースターの小説なりの読み方があるような気がするのだが、なんせ私はオースターを読むのはこれが2冊目で、ぱりぱりの初心者で、三部作の最終話が2冊目なことからも明白なように三部作を最初から読んでもおらず、そんな不埒な読者の言うことなど誰の役にも立たないだろうと承知の上で、思うところを記そうと思う。 読み終わって、というより、終わり頃に近づいて、自分が年をとったなとつくづく思った。もし、あと15年か20年くらい若かったら、言い換えれば、主人公くらいの年齢だったら、こんな風に結末がストンと腑に落ちることはなかったような気がする。読み終わって今頃、暴れたくなっていたと思う。でも多分、ファンショーは主人公のアルター・エゴ(もう1人の自分)なんやろうね。。。だから親友の未亡人に恋をして愛し合って、その子に父親と呼ばせるなんて、フツー道義的にどうよ?って言ってしまいそうになるような関係があたかも必然のように成り立ってゆくのではないか?不思議にいやらしさを感じない。そうこうするうちに、親友と自分との境界線があいまいになってゆく。いやいや、それはたんに私自身が感じたことだ。読むヒトそれぞれの感じ方があって良いと思う。 「鍵のかかった部屋」は、それだけで1つの、簡潔で調和の取れた、小説にはこうあって欲しいと思えるものが全部はいった、小説らしい小説で、読みやすかった。日本語訳も良いと思う。なぜだか無性に小説が読みたいと思っているヒトには本当にお薦めする。そんなに長くないので気軽に読み始められると思う。
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