アイス・エイジ アルティメット・エディション (初回限定生産) [DVD]
ハリウッド系のアニメといえば、
ディズニー映画のイメージが強いですけど、
実は隠れたアニメ映画の良作が結構あるんですよね。
この映画もそんな作品のひとつでした。
設定はその名の通り氷河期で、
主人公はマンモス、ナマケモノ、サーベルタイガーの三匹。
人間の赤ちゃんを見つけた三匹が、その子を人間の親元に帰そうと旅をします。
(サーベルタイガーは途中まで赤ちゃんを襲おうとしますが。。。)
そんな旅の中で三匹の間には友情が生まれるわけなんですが、
動物たちが主人公だからか、素直に感動できました。
人間だと、ちょっとヒネた気持ちで見ちゃったりもするんですけど、
動物だとなんだか純粋な気持ちになれるみたいです。
吹替版も見たんですけど、爆笑問題の太田さんとか、竹中直人さんとか、
コミカルな演技がうまい人たちが声優を担当しているので、
予想以上に楽しめました。
小さいお子さんと見るときには、吹替版をおすすめします。
カリフォルニアの夢‾ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ
某、自動車会社の新車CMに起用されてる曲、「ゲッチャ・バック」が入ってるので、「おおっ!心地良い曲だな!!」と思われた方や入門盤にするにはもってこいだと思うのだが、皆さんいかがでしょうか!?
Sunflower / Surf's Up
どうしてもビーチボーイズの評価は「Pet Sounds」で止まってしまう感じがします。「Smaile」の失敗以降のブライアンの不調などで、ビーチボーイズは終わってしまったと思われてしまっているからかもしれません。ビーチボーイズ=ブライアンという図式をとれば、そうかもしれません。私自身も勝手にそう思い込んで「Pet Sounds」以降のアルバムや曲には、あまり関心がありませんでした。そう思い込んでいた私にとって、このアルバムは衝撃でした。
ブライアンがバンド内での絶対的な作曲家としての地位を失った代わりに、ブライアン以外のメンバーが作曲のチャンスを与えられました。そして、このアルバムでその才能が芽を出し花を咲かせたのです。 「Sunflower」では、デニスによる美しく壮大なバラードForeverや、ブルースによるTears in the Morningなどは、アルバム全体の美しさに花を添えているようです。 「Surf's up」では、なんといってもブルースによるDisney Girls (1957)は避けて通れないでしょう。(個人的にビーチボーイズでのバラード曲の最高傑作だと思っています。) もちろん、ブライアンも負けていない! 「Surf's up」でのTill I DieやSurf's Upなどは、さすがブライアンといった出来の曲です。
とにかく、必聴のアルバムです。とくにベストアルバムや「Pet Sounds」だけを聴いて満足している方にはぜひ聴いてほしいアルバムです。新しいビーチボーイズに出会えるでしょう。しかも、2つのアルバムが1枚のCDに入っていてこの値段で買えるんですから、オススメしないわけにはいきませんね。
断絶 [DVD]
モンテ・ヘルマン作品はこれまで3作品がDVDで出てますけれど、この1番有名な作品がやっと!DVDになったというか、やっと!初めて見ることができて私は大興奮しております。アメリカンニューシネマの名作と言われてましたが、他の映画は何度もリバイバルされ名画座にかかりいろんなメディアでソフト化されてきてますけれど、これだけはどうしても見ることが出来なかったのです。正にそういった状況が呪われた映画と呼ばれ、私のように何十年も見れなかった人間には幻の映画だったのです。で、当然私は1シーン1シーンを食い入るように見た訳ですが、噂通り本当に地味な映画でしたねぇ。2人の若者が、賭けレースをしたり車を修理したり、おっさんや、お姉ちゃんと知り合って行動を共にしたりして旅をするだけ、ただそれだけの映画です。勿論伝説になっているくらいですから、1シーン1シーン食い入らせるだけのエモーショナルな画であり、またいい映画を観たという充実感はあるのですが、人によっては恐ろしく退屈な映画となるかも知れません。ニューシネマって今見ると結構退屈なつくりしているものも多いですけど、必ずセンセーショナルなシーンが入っててそれが脳裏にこびりつく訳ですが、この映画にはそれすらありません。ニューシネマって若者の鬱積した反逆精神がむき出しになって渦巻いている筈ですが、この映画はひたすら淡々と若者の鬱積した感情は内に籠もるのです。それでも静かにテーマを謳っている分、これからもずっと残る名作となるのはこちらの映画かも知れません。待ちに待ったソフト化ですので私はコレクターズ・エディションにしましたが、封入物の冊子はこれを単独で本屋で売っていたら2,000円では買わないなというものではあります。やっとこの映画に出会えるのが嬉しい人のみが、太めの解説書みたいなこのおまけも楽しめるんだと思います。