アンネの日記
英語の長文で出てきたのをキッカケに、手を取ってみた。興味こそあれど、何故か今まで読んでいなかったのだけれど、読んで良かった。
アンネが生きていた時代と、私が生きている時代の背景は全く違うわけだけれども、まず感じたのはいつの時代も、思春期に考えたり悩んだりすることはそう変わらないんだってこと。両親にきちんと自分を理解してもらいたい、というのはアンネだけではなく私も思っていることだし、他の多くの人も思っているだろう。一人ぼっちでもないのに、漠然とした孤独を感じる気持ちだとか。恋のことだとか愛のことだとか。エトセトラ。
そういったことが赤裸々に綴られていて、とても共感できると思う。できれば10代のうちに読みたい本。
また、人権問題や平和についての考えは、かなりのもの。ユダヤ人迫害について書かれた箇所も、見逃してはなりません。
特に、1944年5月3日の日記。今の日本にも、いや日本だけじゃなく世界にも、当てはまることがどれだけあるか。頭が痛いです。
アンネの日記 スタジオ・クラシック・シリーズ [DVD]
戦争の愚かさ、むごたらしさが、一人の少女の日記を通して見せつけられた。人生、これからだという少女、アンネにとって、その短い人生はあまりにも悲しすぎる。一緒に隠れ家に身を隠していた青年との恋愛は、本当に純粋で、戦争がなければ希望に満ち溢れたもになるだろうに、隠れ家が見つかってしまうところで、悲しくも終わってしまう。この作品、「アンネの日記」は本で読んだのかわからないが、もちろん知っていたが、映画で観るのは初めてではないかと思う。まさに、涙なしでは観ることの出来ない、そして、過去の過ちを再認識させられた、壮絶な作品だと思う。
アンネ・フランク [DVD]
最後は悲痛な涙で悔しくてたまりませんでしたが、
アンネを演じた子は実際のアンネとも似てるようで、
辛い話ですが現実にあった作品として、今回DVD購入をと思いました。
いずれ値段が高くなりそうな気もしたので・・。
お勧め度は是非、人はこれほどまでに残酷になれるんだという意味でも
観て価値のある作品で、よく完成されていると思います。
実際はもっと残酷だったのでしょうけど、映像ではこれが限界かなとも感じました。
アンネの日記 [DVD]
アンネ役には同い年でアムステルダムに住んでいたことがあるオードリー・ヘップバーンも
候補に挙げられていたが、オードリー自身が辛い過去を思い出したくないという
理由で辞退したというエピソードは有名です。。そういえば、オーディションで選ばれた
ミリー・パーキンスは、どこかオードリーの妖精のような美しさと、若き日の
エリザベス・テイラーに似ているチャーミングな役者ですね。
屋根裏に2年間も隠れ住んでいたという事実を『アンネの日記』によって明らかになり、
この世に知れ渡ったことは実にラッキーであったが、アンネたちだけではなく、
その当時はヨーロッパ中で同じ運命を共にしたユダヤ人がいたことを忘れてはいけない。
ただ、我々日本人が『アンネの日記』に感銘を受けることは少し気が引けることもあるが、
戦後の戦争を知らない多くの世代には是非観てほしい作品です。
ファンーダース夫人役のシェりー・ウィンタースは同じくジョージ・スティーブンス
監督の『陽のあたる場所(1951)』でアカデミー助演女優にノミネートされた女優で、
今作では見事助演女優賞を受賞している。そして、ペーター役のリチャード・ベイマーと
いえば、アカデミー賞10部門を受賞した名作『ウエストサイド物語(1961)』の
トニー役で一世を風靡した2枚目男優でした。
それにしても男優ジョセフ・シールドクラフトのオットー・フランク役は素晴らしいの
一言。どこまで実在と似ているかわからないが、おそらく彼なしでは2年間も隠れることは
不可能であったと思う。
3時間におよぶ長編作ですが、緊張するシーンの連続で観ている側としても、なんとなく
音をたてないように息を殺して観てしまった。とにかくラストシーンでおもいっきり
泣いてください。アンネの短い生涯が悲しみ誘うというより、2年間の屋根裏部屋での
生活を一生懸命に生きたアンネに深い感銘を受け、人間の生きる勇気とお互いの
素晴らしい人間愛を知ることができたアンネは幸せだったと思う。
最後は捕虜収容所で病気(おそらくペスト)でこの世を去ったと聞いているが、
父親のオットーだけが生存したことが、彼にとってどんなに辛いことだったでしょう。
解放されたあと、その家に戻ることがどんなに辛かったか、その時は、アンネは
まだどこかで生きていると信じていたんですね。
アンネ・フランク―戦争の中で生きる希望を書きつづけた少女 (小学館版学習まんが人物館)
第2次世界大戦においてヒットラー率いるナチスの政策のため、
次々とユダヤ人が捕えられ、殺されていった頃、
ユダヤ人であるアンネ・フランクとその家族が
ユダヤ人狩りから逃れるために隠れ家で過ごす様子をマンガで描いたもの。
世界中でベストセラーとなった「アンネの日記」の著者でもあるが、
幼い少女がナチスから逃れるため、
物音を立てないように家の奥の隠し部屋に潜みながら生活を送る様子や
いかにユダヤ人が迫害されていたかがわかりやすく描かれている。
あくまで一個人を主人公に、せいぜい家族の範囲内での話なので
戦争全体の流れや他国の動きなどを知りたい場合は他の書籍を頼るべきだが、
逆に、生活観あふれる戦時中の様子が細かくつかめるのは良い。
実話を元にしているし、最後まで救いがない展開が続くが、
戦争で被害を受けた人々の悲惨さや
アンネの明るい性格を知ることができる。