1/150 慈照寺 銀閣寺
一階の屋根が低く見えるので、壁の上にランナーを並べた上に屋根を乗せるとちょうど良い高さになります。
てっぺんの鳳凰は絶対にうまくできないので、胴体に真横から0.5ミリほどの穴を貫通させて、V型に曲げた細い針金を通し、その両端に紙で作った羽を貼り付ければ、なんとか見れるものになります。
建物の内部も塗装して、紙で御簾(のれん)を作るとより良く見えます。
「どうせ自分なんか」から「こんな自分でも」へ―小さな町の小さなお寺のお坊さんが伝えたい、大切なこころ
人間は生きている限り、何かしらの悩みを抱えて生きていますが、著者の望月泰彦師は、平易な文章で生きにくい世の中を生き易くするヒントを教示しています。
僧侶になる前に会社員であられ、僧侶になられた後も縁あって特別養護老人ホームに勤務された経験を経られた望月師は、それらの職場等で自身が得た経験を基にして、今の世間で心に傷を負っていたり、息苦しさを感じている人たちにものの見方・考え方を少し変えるだけで自分自身が楽になれる様々な事例を本著で書かれています。
現在日本仏教は様々な宗派に分かれていますが、本著は特定の宗派にこだわった主張は記されておりません。寧ろ誰が読んでも「簡単」で「あたりまえ」ということが記されています。
しかし、「あたりまえ」が「あたりまえ」でない今の世の中であるからこそ、多くの人にとっての「こころの栄養剤」として本著を手に取ってもらいたいです。
なお、本著欄外の「ひとこと説法」は、ひとことながらもインパクトが有ります。
庭園の中世史―足利義政と東山山荘 (歴史文化ライブラリー)
足利義政=東山山荘を中心にして、先例庭園(西芳寺等)を探ってゆく。しかし、中世期庭園の当初の姿を示す絵図等は残っていない。著者は、文献資料(禅僧の日記等々)を渉猟してその姿を推測してゆく。そこで、東山山荘(現銀閣寺庭園)の苑池が当初より縮小されている可能性や、石組みが江戸期に作り直されている可能性などを指摘してゆく。
今庭園をそぞろ歩く私達は、中世そのままの姿を体験しているのではない。それは半ば中世の姿の幻影のようなものだ。義政や夢窓といった中世人の面々の幻が語りかけてくる、微かなささやきを感じつつ、庭を廻るしかない。
神と仏の道を歩く―神仏霊場巡拝の道公式ガイドブック (集英社新書 ビジュアル版 10V)
近畿には古くから幾つもの巡礼会があるようですが、神仏霊場会は平成20年に設立されたばかりの新しいものです。しかしその加入社寺は古社名刹が何と150にも及ぶ大ネットワークになっています。これから近畿の著名社寺を散策してみたいと思っておられる方には灯台となるような本ではないでしょうか。ガイドブックによくあるカラー写真満載とは違い、鉛筆画が左に描かれ、右下隅に小さな地図も添えられて、見開き2ページに各社寺が簡潔に紹介されています。周囲のレジャー情報は排除され、地味な感じですが、肩掛けカバンやリュックにも収まる新書サイズで、家族、親戚、友人、或いは一人ででも巡りたい近畿の社寺がこの一冊に凝縮されていると思います。