リアクター
一般的にはそれほど評価されていないアルバムのようですが、Shots一曲だけでも買う価値のある名盤です。Shotsは銃声鳴り響く中、軍隊の行進を思わせるようにマーチ風なドラムに乗って悲しげなヤングのボーカルが心に迫る必殺のハードロックチューン、Rockin' in the free worldが好きな人ならきっと感動するでしょう。それ以外にも、妙に耳に残る曲が多く、お惚けファルセットコーラスが楽しいOpera Starや、Tボーンステーキが無い~とひたすら繰り返すT-Boneなど、どの曲も個性たっぷり。小難しいニール・ヤング論を語る上では不要なアルバムかも知れないが、ロックファンとしてはこういうアルバムが存在することに素直に感謝したい。
PRIDE 男祭り 2005 -ITADAKI- [DVD]
去年の大晦日は日本人対決でもりあがった。プライドでは吉田対小川、五味対マッハ、K-1ではKID対須藤。それだけではなく、中村対近藤、菊田対瀧本、桜庭対美濃輪。去年始まったトーナメントでは数多くの日本人対決を見ることができたが、やっぱり最強の日本人がいてこそ、幅広い層にもうけいれられると思う。色々言う選手もいるが、強ければいいんですよ。文句言う前に戦って勝敗をつけてくださいよ、格闘家なんですから。ってかんじです。このDVDには、ヒョードル兄弟やミルコとハント、シウバとアローナなど好勝負が入っている。見逃した方、保存したい方、好きな方、買いましょう。
Weld
ニール・ヤング&クレイジー・ホースのライブアルバム。
ニールのライブアルバムはたくさんありますが、彼はやはりクレイジーホースとのコラボがベスト!
このCDの帯には「妥協することを拒み続けてきたロックンローラーの栄誉の記章」とあります。
まさにそんな感じの頑固一徹ニールじじいのガッツリライブ。
タイトルの題名[WELD]は接合点とか密着って意味らしいが僕は溶接って意味じゃないかと思う。
それくらい熱い。
ニールヤングはグランジのゴッドファーザーとも呼ばれている。
彼は70年代にアコースティックをいつの間にかものすごい爆音でディストーションかけて新しいことをしていた。
ニルヴァーナのカートが猟銃を咥えて自殺した際彼の曲「ヘイヘイ・マイマイ」の一節「燻って生きるより燃え尽きたい」を遺書に残したのは有名な話。
彼はそれ以降かなりの間その曲を演奏しなかった。
一曲一曲が長いので中だるみする曲もあるが、ハートのあるいいアルバムだと僕は思う。
これは爆音で聴くべし。
個人的には「ロッキン・イン・ザ・フリーワールド」って曲がかっこいい。
僕は昔ロック関係のホームページを作っていたのだが題名にこの曲名を付けていたりしたくらいです。
日本のラブサイケデリコなんかもかなりニールヤングが好きらしいです。
ロック聴くなら一度は通ろうニール・ヤングとクレイジー・ホースって感じです。
ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース
この度再発売されたニールのオリジナル初期4作品は何れもAudio tape restoration and analog to HDCD 24-bit 176 kHz digital translationが施されているが、本作は特に音質向上の効果を強く感じる。この傑作はデジタル・リマスターされた音で聴くべきだろう。
ニールのソロ・デビュー作から4ヶ月後の1969年5月に発売された作品。前作は評価が分かれる作品で、彼の活動の両輪の一方であるアコースティック路線を打ち出したものであるのに対し、本作が名盤と認めることはおそらく衆目の一致するところで、クレイジー・ホースと組んだときの怒涛のエレクトリック・ロック路線の嚆矢となった作品。M1、4、7は後年のニールのライヴで度々採り上げられ、他のアーティストによってもカヴァーされる重要作品。名曲充実度の高い作品であり、本作収録のオリジナルも他のヴァージョンに負けない力演である。特に9分を越すM4、10分を越すM7が出色の出来。息の合った名演の連続には、スタジオ録音であっても圧倒される。M1、M2もいい曲で、カントリー色の加わったM2はなじみよいメロディーが心地よい。
M3は本作で唯一のアコースティック・サウンド主体の曲で、ロビン・レインがヴォーカルに加わっている。穏やかな美しい曲だが、ロックの曲M2、4に挟まれていても違和感はない不思議なムードがある。M5はカントリー・ロック調であり、M6には哀愁を帯びたヴァイオリンがフィーチャーされる。
このように、何れも特色のある名曲・名演で、デジタル・リマスターされて磨きがかかったこととあわせて、40年前の作品でも本作に初めて接する人が退屈ことはないはずだ。