イヴァン・リンス&メトロポール・オーケストラ
1曲目の「ぼくが知っているあのこと」の圧倒的な迫力と絢爛たる演奏に一気にひこまれます。いまのところ彼の最新作。2009年のブルーノートのライブはほぼこの演目でした。
米国、英国にめぼしいメロディがなくなったと思っていたころに出会ったイヴァン・リンス。以来30年聞き続けています。
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いやー、この頃のFUSIONは良いですね。あたしゃBASS弾きです。BASSのラボちゃんはイカスねー!!8弦BASSの主弦と副弦(1オクターブ上)の弾き分けするなんて、流石職人だねー!!また、ヤマハの5弦BASSのプロトタイプを拝めることができますよ。
DRUMSのカルロス・ヴェガさんは亡くなったんですよね。こんな良いPLAYもっと聴きたいのにね。ご冥福をお祈りいたします。
また、グルーシンがPLAYする姿ってあまり拝めることがないので結構貴重ですよ、この作品。
カフェ・アプレミディ・エクリュ
このシリーズはオムニバスもいいところなので、
買ってみないと判らない。そこでレビューを元に買う事になる。
聴いてみて感じるのは、B級作品が多く、名演・名曲が少ない事。
ジックリ聴くには力不足で、ながら的なBGMとして聞く分にはいいと思う。
また演奏が古いものばかりだが、録音状態の良いものをチョイスしているのだろう。
いずれにしても、編集者の感性と会わないと聞いている方も飽きがくる作品。
Ivan Lins 20 Anos
かつてCDショップでこのアルバムに挟み込まれていた手書きのコメントが「90年、ブラジルのライブ。サイコーです!」でした。勇んで買って聴いてみましたが、まさしくコメントの通り、サイコーです!
その後のイヴァンは50代に突入し、ぐっと落ち着いた声になりますが、このライブでは実にパワフルです!わざわざ声域より高めのキーにして、パワー全開で歌いまくるイヴァン。それに応えて大合唱する観客。観客の歌声がこれまた一体感にあふれ、バックコーラスもシンセも不要の心地よいサウンドになっているのです。
ヒット曲満載、全編盛り上がりっぱなしですが、一番盛り上がるのは「Hino A Bandeira Nationale」(国旗の賛歌)というカバー曲らしい歌なのです。「ブラジーーール」と歌い終えて、異様なまでに高揚した観客の様子が伝わってきます。
「Vitoriosa」という歌は本人がよほど気に入っているのか、セルフカバーアルバムでも元バージョンのままで収録されていましたが、この歌の決定版はこのバージョンで、アルバム全体のハイライトだと思います。
知りませんでしたが、この時期にイヴァンは来日してブルーノートに出てたんですね。一体どんなことになってたんでしょう…。