Back on the Block (Reis)
ヒップホップなど、私は聴く気も起こりません。しかし、これだけは別格です。本当にカッコいい。
ラップを基調にしながらも、一本筋の通った内容になっているのが素晴らしいです。それは、アメリカ黒人音楽の歴史を讃えるというコンセプトです。そしてそのコンセプトに見合った、歴史を作ってきたミュージシャンをこれでもかとぶち込むプロデュースっぷり。これぞクインシー!彼にしかできない、あまりに見事な力業です。
ジャズ好きの私としては、「Jazz Corner Of The World」がもう最高です。ジャズの巨人を次々にラップで呼び出してはショートソロ。あと1年遅ければ、この豪華絢爛なメンバーは揃いませんでした。そしてみんなでなだれ込む曲が、「Birdland」!ジャズの進化の最終形を象徴するこの選曲。降参です。
イヴァン・リンス好きの私としては、イヴァンのカバー曲には何の興味もありません。あの美しいメロディーとコードワークは、カバーするには魅力的なのは分かります。ですがイヴァンがやってこそです。あの声、ポルトガル語の響き、ブラジルのミュージシャン、それらすべてが渾然一体となって楽曲を引き立たせるのです。それを聴いてしまったら…外国人がカバーしてその魅力を再現できるわけがないのです。その点「Setembro」は、まあ及第点かな。英語の歌詞なんてつけてたら大失敗してたところでしょう。
そんなこんなで、ひたすらクールで素晴らしいこのアルバム。オリジナル盤で唯一ひどかったのは対訳でした。ビバップをビーポップと訳し、ディジー・ガレスピーをギレスピーと表記してしまう無知さ加減には呆れかえったのでした。(-_-)
ベスト・オブ・クインシー・ジョーンズ
クインシーが何かのツアーにいくときに、このCDと同じモノを編集してきいていた。なんてのは俄かに信じがたいが、このアルバムに入っているのは、全ていい曲。要はクインシーの歌モノを集めたベスト盤と思っていただいて結構です。ベスト盤なんて・・・考える輩もいらっしゃるとは思いますが、彼によって集められたミュージシャンと楽曲が1つの形となり夫々の美しい色を発しているのを聞き取る事ができます。こういったベスト盤を聞くと夫々音楽家の特徴はどうアレ、コンポーザーとしてのクインシーとプロデューサとしてのクインシーによって集められたミュージシャンの意気込みが伝わってくるようです。音楽ってイイヨナ~ってこのアルバムを聞くと感じてしまいます。
AKG オープンエアヘッドフォン Q701GREEN Q701GRN
AKGの開放型を使い続けて三台目です。これはケーブルが片出しで細目でミニプラグがデフォルトなのが自分的には使いやすいです。ハイエンドモデルでこう言う仕様はなかなか無いんですよね。ハイエンドと言えば他のメーカーはもっと上の価格帯があるけど、自分的にはヘッドホンに掛ける金額としてはこのくらいまでかな、と言うのもあるし。
他に良かった点は過去のモデルとほぼ同じですが、
・軽い
・耳が押しつけられたりしない一方で安定も良い
・アジャスト不要で手軽
(そのうちゴムが伸びてしまうと思いますが、過去のモデルではそれでも問題なく使えました)
・耳に当たる部分が、革っぽい素材よりは蒸れない
(昔のモデルはもっとメッシュっぽい素材でさわやかだった記憶がありますが)
今ひとつな点は、頭に当たる角度が自分には少しだけ合わない様で掛けた時にやや抵抗を覚えます。とは言えバネは強くないしすぐ忘れる程度です。
音については詳しくないですが自分は好きです。自然な音だと思います。このシリーズは割とクラッシック向きみたいな評を目にする気がしますが、これで'70sロックを聴いてます(余り低音がんがんなのも趣味じゃないんですよね)。
映画は音楽だ!ポップ・ミュージック篇
「映画を通して音楽を聴く」「音楽を通して映画を観る」
ありそうでなかったガイド本がようやく出た。
音楽ジャンル、ミュージシャン、映画監督別にピックアップしてあり、「このシーンに、この曲が流れる」などの解説とあわせてCDも紹介されている。
ガイドというには、内容がけっこうマニアックだし、写真も珍しいものばかりだ。通が選んだ名曲と名場面もあり、読み物としても楽しめる。
ビギナーにも通にもおすすめの1冊だ。
75th Birthday Celebration: Live at Montreux 2008 [Blu-ray] [Import]
ナチュラリー7のアカペラには久しぶりに【鳥肌】ものでした。
75歳になったクィンシーと、その仲間も同じように歳とって
渋くなってましたね。
それにしてもスティビーワンダー、ジョージベンソンといつもの
仲間の参加がなかったのは一つ寂しかったですね。