ヒート アイランド [DVD]
テンポもいいし、無駄がなく、かつ、ハラハラさせてくれたり笑いで溶いてくれたりと、とにかくワンカットも無駄の無い作品です。重苦しい感じもなく決して軽くもなく調度良い感じの娯楽作品です。楽しめました。
ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国 [Blu-ray]
感動しました。ノア光臨は不覚にも涙しました。ネクサスのラストでの光臨のような感動がありました。
主要キャラクターが誰も死なずに次回作を期待できるラストも好感を持てました。
スペースバトルシップヤマトも好きで、映画館にも行きBDも買いましたが、こちらの方がSF特有のワクワク感と希望に満ちた作品でした。
あちらはスターシャ死亡編と幻の迷作石津嵐版ヤマトと「さらば宇宙戦艦ヤマト」、リメイクギャラクティカをベースにしているので、悲壮感や悲しみの方が強かったです。
少年時代にワクワクした夢や宇宙やヒーローへの憧れを鮮やかに再現したのはこちらでした。
ですから、わたしはあえてこちらに軍配を上げます
阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]
このようにメインとなりうる登場人物が多数出てくる映画はいくつか見ましたが、大抵がどっちつかずになりストーリーもあやふや、結局何を言いたいのか分からずじまいというのが常でしたが、本作は全く予備知識なしに予告で中谷美紀、戸田恵梨香が出ていたので見ましたが良いです。ほんわかしました。特に前記してます二人が出てくるシーンはいいですね。どちらも男に苦労しています。それに軍ヲタとごんちゃんも思わず顔がニヤってして好感が持てました。どのストーリーももうちょっと見たいなと思わせるほどに素晴らしいものでした。逆にこれらの話が1本づつ独立した話だったらどうなっていたでしょうね。最後に仲間外れになる小学生の女の子と中谷美紀のホームでのやりとり感涙しそうでした。
クリアネス [DVD]
篠原哲雄監督は、現代の日本映画界では最上位に位置する監督のひとりだ。どの作品も大仰なクライマックスがあるわけでもないのに、観客を心地よくさせてくれる。本作もそんな一本だった。ケータイ小説の映画化っていうのは、今までどうも成功作が少ない。これは若年層に取り入るような作り方をしているからであって、オトナが観れるレベルではなかった、ということだ。そこはさすがに篠原組だけあり、きちんと大人の鑑賞に堪えうるシャシンに仕上げており、かつ内容も、一歩間違えるとB級Vシネになりそうな素材を上手く料理してあった。また石垣島や大阪のロケーションも安っぽさ感がなくてよい。篠原組で南の島、というと「深呼吸の必要」だが、あの暖かい雰囲気は今回も健在だった。主演の杉野希妃と細田よしひこの「か弱い」感じを出した演技もよかったし。杉野は映画本編は少ないようだが、もっと映画にチャレンジしてもいいのではないか。今回も「カラダを売る商売」と「恋愛」の狭間を必死に表現していたから、真実味があった。早く次が見て観たい女優である。特典のメイキングはもう少し充実させてほしかったが。全体的には星3つ。
阪急電車 片道15分の奇跡 blu-ray 特別版
これは大傑作です。
電車には悩みを抱えた人が乗っている。その人たちの間で次々に渡される、ちょっとした言葉のバトン・リレーが悩みをふっきる元気を与えてくれる、近年稀にみる幸福感にあふれた素晴らしい映画。
往路と復路で、バトン・リレーに加わった人たちの境遇や季節も違いながら、整合がとれている。
現実の電車の中ではありえない夢のような話だが、誰でもこんなことがあればいいな、と思っているのではないだろうか。まさに映画は夢を形にしてくれる。
そして、何となく現実味を感じるのは、舞台が阪神間だからだろう。震災を経験し、多くの人の善意の交換があった土地。その阪神地区ならではの空気を見事に掬い取っている。
原作小説から1カップルの話がスピンアウトし、微妙に筋も変えられているので、原作と比較するのも一興。(ディスクを1枚増やすなら、そのDVD化されているスピンアウトしたカップルの話も収録してくれればなお良かった。)
多彩な女優の競演が豪華だが、やはりバトン・リレーの口火を切り、関西のおばちゃんグループを一喝する宮本信子の貫禄が一番光る。