親和力 (講談社文芸文庫)
ゲーテと言えば『ファウスト』や『若きウェルテルの悩み』がすぐ思い浮かぶが、この作品はその両者よりも小説らしい小説だという気がする。とにかく細やかな心理描写、自然を描く際の適確この上ない言葉遣い、伏線や暗示に満ちた展開、舞台となる個々の場所に込められた様々な暗喩的意味、どれを取ってもまるでこの本が昨日書かれたばかりであるかのような新鮮さが感じられる。
主人公エードゥアルトと清純なオッティーリエの道ならぬ恋、離婚まで決意するシャルロッテの苦悩、彼女に惹かれながらも親友のためにその感情を押し殺そうとする大尉の気高さ、その他彼らの周囲に現われる人物達の性格や行動は全て個性的かつ魅力的に描かれていながら、作者の語りは主題である「親和力」から一瞬も逸らされていない。親和力は人を人生の迷路に迷い込ませもし、また彼をそこから導き出すこともある神秘的な力であることが暗示されている。
「芸術作品はそれが自然のように見える限りにおいて美しい」というカントの言葉さながらに、語りの技巧の極致が平易さの外見を取って現れている。柴田氏の翻訳も平明で美しく、珠玉の一編にふさわしいものとなっている。
芝田翔生子 [DVD]
しょこタンといえば、中川と連想しますが、小生は芝田派です。
ともすればHカップとか、ギガ乳などのグラビアアイドルでなければ埋没してしまう昨今、彼女はもっと評価されてよいグラドルです。
まずなんといっても体つきがエロい。
身長は低くなく、高くなく、、胸もGカップ程度ならスルーするところですが、彼女の美点は安産型の腰まわりと、太もものむっちり加減、さらには無防備な露出にあると断言します。
本作ではそのサービス精神を爆発させてくれて、小生の子だねも枯渇気味になりました。
白眉なのは、マイクロビキニで波打ち際遊ぶシーン。砂浜でひとしきり遊んだあと寝そべり、体中にまとわりついた砂を払い落すときにビーチクしか隠れていなく、ほかはあらわな白乳がぷるぷるぷる〜。
そのあと、意を決し立ち上がると、尻の上部割れ目がこんにちは!している。そんなこと意に介さないで海ではしゃぐ彼女のグラビア魂、もしくは無頓着、おおらかさに感謝すること間違いなし。
ほかにもいいシーンあります。これ以降も彼女はDVDをリリースしてますが、現時点、これが最高です。おっぱいマニア、もしくはむちむち好き、ぜひ入手を!
されどわれらが日々― (文春文庫)
学生運動が盛んだった時代に興味があり、書籍を検索していたらこの本にたどり着きました。連合赤軍などがまだ出てこない、時代を映した作品。
30代後半の私からすれば女性の話口調や手紙の分量の長さ、六全協などといった言葉に世代の隔絶を感じつつも、自分の大学時代の葛藤を否応なく思い出させてくれました。それと共産主義がこんなにも支持、というか注目されていた時代が存在したということにも素直に驚きます。
福沢諭吉 [DVD]
『文明論之概略』(岩波文庫)の輪読会をやっていました。仕事がおわったあとに、喫茶店や貸出会議室を借りて集まり、丸山真男氏の『文明論之概略を読む』(岩波新書)を参考に、古典を4人で読んでいくのです。
この映画も参考のために観ました。話の展開は奇をてらわず、作風がまじめであり、柴田氏のひたむきさが前面に出た佳作であったと思います。