不毛地帯 DVD-BOX 1
自分はずっと見続けたんだけど、この重さでは視聴率はふるわないのではないかと心配になったりして。
細部まで作り込まれているので、ゆっくりと見たいから、録画して時間のある時にみていた。
ツィッターなどを見てみてもそういう人は相当多いようで、それが視聴率も若干影響したのかと。
隙がなかったと思います。
役者さんについては、それぞれが素晴らしくて、「これこそプロの仕事」と感動した。
音楽も良かった。
坂本龍一の曲もこの作品を見て生まれて来る複雑な感情を思わせる。菅野さんの曲も、流れていたそれぞれのシーンを思い出す事が出来る。たんなるBGMでなく、しっかり音楽と映像が戦って、見ている自分に訴えかけていたんだなと思う。
このドラマの仕事に携わった方々は、それぞれの方が仕事冥利につきると感じたのではないでしょうか。
白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫)
ドラマ化のせいもあるのだろうでしょうが、「里見先生は患者のために闘う正義の医者」と考えている人によく出会います。しかし、私が思うに里見先生は「学究の徒」であって、ドラマのように安っぽいヒューマニストではありません。彼の心の底にあるのは、命に対して誠実さなのです。(里見先生の態度もパターナリズムと言えます。時代が違うから当然ですが、現在マスコミ等で求められている医師像とは少しズレがあります。)
個人的には里見先生の苦悩にもクローズアップして読んで欲しいと思います。彼も決して「患者の味方」「ただのいい人」ではなく「浪速大出のエリート助教授」なのです。裁判のことで教授に逆らうことに漠然とした不安も感じていますし、研究が続けられないのなら、新設医大の教授にはなりたくなかったのだなと・・・。それだけ研究に対して思い入れがあっても、命に対して誠実さを失わない生き方をする里見先生。
個人的には3巻のラストがとても好きです。ある種のやり切れなさが残って、とても心にしみました。あまりにも社会的反響が強かったから続きを書いたそうですが、3巻で終わった方が、二人の男の対照的な生き方を描けていたのではないかと思います。
4,5巻は「続白い巨塔」のままでもよかったのでは?
偽善の医療 (新潮新書)
母が大学病院に入院した時、インフォームドコンセント関係の書類の多さにへきへきしました。あらゆる可能性の説明がありましたが患者は混乱するばかりでなんの価値があるのか非常に奇異な感じがしました。このように常識的に考えておかしなことが、医療界で皆がもやもやした違和感を感じながら行われることが多くなったこと、また、少しでもマスコミ的基準から逸脱するとスキャンダラスに取り上げられ袋叩きにあう風潮を危惧しています。お礼を受け取るべきかどうかとの章で著者は、「今までの痛恨事の1つは、転院した昔の患者を見舞った時、末期がんの患者が勧めた缶コーヒーを断ったことだ。あの時に患者が示せた最大の感謝の気持ちを拒否してしまった。それからは患者から食べ物を受け取ったら目の前でおいしそうに食べろと新人には教えている」と書いています。 このような情が素直に生かされるような医療を皆が求めているのに、なぜ、医療という不確実性を認めず、「医者が悪い、製薬会社が悪い、厚生省がもっと悪い」となるのでしょうか。著者のような姿勢の良医(少なくとも私には)を守り育てるような地域活動をしたくなるような本でした。本音で医療を語る際に、大いに読んでほしい一冊と思います。関連の本で 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か 小松 秀樹 (著) 朝日新聞 も基本はポピリズムに走る医療が回りまわって患者に牙をむくという点で共通したところがあります。これらの本の対極にあるのが、中島 みち (著)「尊厳死」に尊厳はあるか―ある呼吸器外し事件から (岩波新書) です。対比して読むと、我彼のスタンスの違いが浮き彫りになると思います。
白い巨塔 DVD7
白い巨塔は「教授選挙」「誤診裁判第一審」「第二審」の三部仕立てになっていますが、このDVD第7巻はその第三部の始まりであり、ストーリーは佳境に入っていきます。
田宮版白い巨塔は唐沢版を凌駕していると感じる私ですが、そう感じさせる大きな要因はやはり役者にあるのではと思います。
唐沢版ももちろんいいのですが、田宮版のキャストもかなりの豪華さで、演技はとても自然、まるで本物がやっているかと思わせるほどです。昔の日本映画を見慣れた人なら拍手モノのキャスティングだということはもちろんお分かりのはず。
第三部からの注目人物は、柳原医局員(高橋長英)、山田うめ(北林谷栄)、亀山君子とその夫、そして東佐枝子(島田陽子)と里見の妻・三知代(上村香子)でしょうか。
田宮版白い巨塔の中でも特に里見先生と佐枝子の秘めた恋に魅せられた私個人としては、里見への想いを抑えきれなくなった佐枝子がより積極的になりながらも苦悩する各シーンがかなりのお気に入り。
何しろ、島田陽子がとてつもなく美しい。
私にとって、背の低い里見(山本学)と背の高い佐枝子(島田陽子)の恋は、テレビドラマ史上最も印象的で忘れられないものとなりました。
ヒーリング・ベスト
心がささくれ立って血圧も高めなので、ヒーリングを求めて購入。ほっと一息つけます。
ただ、ビフォアフターの曲は、番組を毎週見ているので、ちょっと聞き飽きた感じがします。いい曲なのに所さんの顔と、どこぞのボロ家が即・脳裏に浮かんでしまい・・・、番組のほうがそろそろ曲を代えたらいいのに(ワガママ)。
なので☆ひとつ減。運転中にも流してリラックスしています。