永久不滅のエレガンスのルール
15〜6年くらい前でしょうか。当時は淡いブルーの表紙だったこの本に
大変影響を受けました。本当に「エレガントな女性になりたい!」と強く思ったものです。
懐かしくてまた手に取りました。が、いまいちぴんと来ず...。
今ではこの手の本はあらゆる内容のものがたくさん出ているので、取り立ててこの本で
なくても、という気がしてしまいます。そして内容的にも今では違和感を感じる箇所もあり、
日本の方が書かれた本を読んだほうがいいのでは、と思います。
ただ、これから欧米へ行かれる、移住されるような方は読んでおいて損はないかも
しれません。
サイン (UMD Video)
期待の大きさに応えられるほどの作品ではなかった。シックスセンスの映像やラストに比べ、物足りない。(比べなくとも良いかも知れませんが!)
これから見る人もいると思うので、あまり詳しくは言えないが、良くできた宇宙人侵略物ってとこかなあ。主役もメル・ギブソンには、向かない役のような気がします。
小松左京の「見知らぬ明日」みたいなストーリー展開なら、もっとドキドキしたような気がする。弟役のホアキン・フェニックスが良かった。
ツイスター デラックス・エディション [DVD]
舞台は竜巻の多いアメリカの中でも、特に被害の多いカンサスです。
オズの魔法使いの主人公であり、カンサスからトルネイドに攫われてしまった
ドロシーの名前が、とある箇所で登場します。
日本人にとって馴染みの薄い、トルネイドがテーマのせいか
公開当時、あまり話題になりませんでした。
人間の力の及ばない怪物である竜巻と、それを追う、勇敢で少々常軌を逸しているかに
見える(トルネイドに取り憑かれているとしか思えない)チェイサー達の命を賭けた
追いかけっこは、知らない世界であっても十分臨場感を感じられるものだと思いました。
災害で、家を、愛するものを失う哀しみは世界共通だと思います。
バルト [DVD]
絵がいかにもディズニーなのでディズニー映画と記憶してる人が多いですが、配給はユニバーサルスタジオです。
いつかイヌゾリのチームに入ることを夢見る野良犬のバルトが主人公
彼は町の住人からオオカミの血が混じっているからと嫌われていた。
ある日、町でジフテリアが発生しワクチン不足の危機に陥る。運悪く悪天候が続き海や空から輸送するルートが絶たれていた。
そこで町では1000km離れた町までワクチンを輸送するイヌゾリチームが結成される。だがそのイヌゾリチームは帰り道で遭難してしまう。
バルトは町の住人や他のイヌゾリ犬に嫌われていることを顧みず、想いを寄せるメス犬のジェナとその飼い主の少女ロージーを救うため町を出発する
基本的に子供向けなため大人向けの濃い話や演出はありませんが
子供が見ても大人が見ても楽しめる笑いあり涙ありの名作です。
何といってもキャラクターがすばらしい。
主人公のバルトは犬であり表情の大きな変化が無いのに体や耳など細かい仕草で上手く感情を表現しています。
ジェナのデザインもかわいいし脇役の犬の動きも作りこまれていて何度観ても楽しめます。
作画は海外アニメ映画らしく非常に良く、観ていて退屈することはありません。
アラスカの自然を描写するダイナミックな背景や"Particle Animation System"(粒子描画システム)というVFXを駆使した他のアニメには無いダイナミックな表現も見所。
このVFXは色彩やカメラワークにしっかり合っていて非常に美しい映像表現の一つとなっています
音楽は映画タイタニックで知られるJames Hornerなだけあり場面に良くマッチして場面を盛り上げてくれますし、
効果音も足音などの細かい所まで作りこまれています
実話を元にしたとは書かれていますが、実際のバルトはオオカミ犬じゃなかったりと全体的に脚色は多いです。でもアニメを観る上では問題ないと思います。
序盤で1回しか会ってないはずのバルトが妙にロージーに親近感を抱いてるような気がしますが
映画内ではロージーにもう一回会うシーンがカットされてるためだそうで
カットされたシーンは絵本と日本未公開のストーリーボードで確認できます。
ただこのDVDのパッケージは最悪。この絵は映画公開当初使用された公式ポスターの絵のトレースなんですが
色が違うし線が雑だし光沢が気持ち悪いし何故か縦に引き伸ばされてるし(別の国では縦長ではない)
一体誰に描かせたらこんな酷いパッケージが出来るんだと思うほどです。
パッケージの裏とDVDメニューに描いてあるハスキー犬のスティールの絵なんか小学生の落書きのよう。
このパッケージを店で見て買いたくなる人がいると思えません。
ツイスター [DVD]
ツイスター(竜巻)をモチーフにした傑作です。
ただのパニック映画ではなく、人間関係のドラマがきちんと描かれ、またカット割りも天才的です。
アラスジを読むとつまらなそうですが、最初の10分で「あっ」と言う間に引き込まれます。
ヒロインと準ヒロインとの対比もおもしろく、また、竜巻を追う男女の会話がそのまま、男女の関係を示していたりします。
特殊撮影やCGに頼りきっていない、脚本で勝負した正統派の傑作です。