鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 14 [Blu-ray]
この巻から最終クールの話が始まります。OPでは最終決戦に向けてキャラクターが総出演です。
うまくこれからの話の内容をまとめられている感じでとてもかっこいいOPです。
アームストロング姉弟のシーンが特にお気に入りです。
第51話「不死の軍団」では復活したエンヴィーが不死の人形兵を吸収するシーンに見入りました。
ぬるぬる動いてエンヴィーの表情もとてもなめらかです。見た目は恐ろしくもこれほど動くアニメーションは必見です。
そして、ハインケルの「世界を守るために使ってやれ!・・・
こんな石ころになってるのに、まだ人の命として認めてるおまえだからたのむんだ・・・」
とアルフォンスにハインケルが賢者の石を渡すシーンでは賢者の石を使うことを躊躇っていたアルフォンスが、一緒に戦おう。
と賢者の石を使う決心をし、プライド達のもとへ向かっていきます。アルフォンスの目が光りEDへ入っていくところはかっこよすぎです。
涙が出ます。
第52話「みんなの力」
OPの後に冒頭からアルフォンスとプライド達の激しい戦いが繰り広げられます。
こちらのアクションシーンもキャラクター達がよく動き、面白いアニメーションとなっています。
「たったひとりで我々に勝てるわけがない」と告げるプライドに対し「ひとりじゃない!」とアルフォンスは叫びます。
サブタイトルのみんなとはお父様の計画を阻止しようとする人間たちのことを指すのでしょう。
誰もが必死に自分の場所で自分の戦いを続けている、それが未来の希望をつなぐ「よすが」です。
スロウスとアームストロング姉弟の戦いも見どころの一つです。
第53話「復讐の炎」
不死の軍団と戦っているエドワード達のもとに辿り着いたロイは、圧倒的な力で不死の人形兵を焼き尽くしてしまいます。
メイを追いかけてそこへやってきたエンヴィー、その口から衝撃の事実がロイに告げられます。
ヒューズを殺した犯人、それがエンヴィーだったのです。
「もうしゃべらなくていいぞ、エンヴィー。まずその舌の根から焼き尽くしてやろう」
ロイの怒りに満ちた表情は今まで見せたことがないもので、どれほど親友であるヒューズのことを思っていたかがよくわかります。
容赦なくエンヴィーを焼くロイの姿にエドワードは憎しみの炎でロイが己を焼き尽くしてしまうことを心配します。
この話の見どころはやはりロイの怒りに満ちた表情です。
ロイのように目が細いキャラクターの豹変した顔を描くことは難しいことだと思いますが、とても迫力のあるよい表情が描けていて素晴らしいです。
第54話「烈火の先に」
冒頭に少しだけイシュヴァール内乱が終わったときのロイとホークアイのやり取りが入ります。
過去に二人の間に何があったのかが明かされています。
相変わらず、エンヴィーを容赦なく焼き尽くすロイが描かれています。
最後のトドメを刺そうとするロイを止めようとするホークアイ、エドワード。
スカーの「憎しみにとらわれた者が人のうえに立ちどんな世界をつくるのか見ものだなと思うだけだ」
という言葉にロイはハッとさせられます。
エンヴィーは人間が羨ましかった、互いに争い、憎しみを募らせながらも、人を信じ続け、前に進む「人間」が羨ましくて仕方がなかったのです。
この話でもいろいろと考えさせられる場面があります。
荒川さんは本当に「人」というものについて勉強されていると思いました。
OPには早くて目で追うのは難しいかもしれませんが、ホムンクルス達が全員登場しています。
絶叫するエドワードのあとに、ホムンクルスが次々と現れ、お父様が出ています。
停止していけば一人づつ確認できますので、鑑賞してみてください。
よく描けています。
これ以降の巻からは急展開の連続で最後はどうなるんだろうと、いろいろ考えながら観ることができます。
アニメを観ていない人も興味を持ったらこの作品に触れてみてください。
きっと、大切な何かを学ぶことができるはずです。
百姓貴族 (WINGS COMICS)
「鋼の錬金術師」の作者、荒川弘さん著の農家エッセイです。
発売されるまでエッセイ書いているなんて知りませんでしたが、「鋼の〜」でもあとがき漫画だけ描きたいと言っていたので納得です。
基本的に実家(地元とも)ネタ満載で、農家における苦労(全てが苦労という訳ではないでしょうが)や農業学校の生活を元に書き進めオチをつけてあります。
読みすすめるだに、農家にはあらゆる意味で勝てない!と思いました。
生活そのものが人生であるが為か、お百姓さん方の達観ぶりと楽観ぶり・健全さ…etc、がこうした環境で育つということが朧げながら理解できました。
もしかしたら作者は思い出話を書いてるだけなのかもしれません。ですがこの「思い出」を持っていることそのものが苦楽を含めて人生を豊かにするものの一つだと考えさせられました。
望んで出来た思い出ではないにせよ、それがあの「鋼の錬金術師」を生み出しているのだと。
また思い出は「作る」ものではなく「できる」もの。理不尽や苦労とそれらに対する自らの意思、この二つの絶妙な絡まりあいが人生そのものではないかと。
捉え方は人それぞれでしょうが、私にはただのエッセイには思えませんでした。
「盗んだ○○○で走り出す〜」
尾崎豊より非常識とは脱帽です(笑)
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 16 [Blu-ray]
テレビアニメのBDの購入は初めてです。
テレビでの最終回(第64話)の放送を見逃したもので先日DVDをレンタルしたところトンネル内の暗い場面の背景の画質に不満を感じて
BDの購入にふみきりました。
DVDはアップスケーリングされた映像を見たのですが地デジの映像と比べて暗い場面の背景がハッキリしていない印象。それに比べるとBD
は手放しで高画質と喜べないまでも好印象。それよりもリニアPCMの音声が素晴らしい。ヘッドホンで聴くとオープニングやエンディングの
音楽が柔らかく聞こえ、DVDでは不明瞭だったセリフもクリアに聞こえた。
「お父様」のノーモーションの錬成と錬金術師側の連続攻撃の攻防やグリードの散華には工夫が感じられ、「フラスコの中の小人」と「神」
との最後の対話は絶望をより感じる演出になっていて圧倒されっぱなしです。
もう何回も見直しましたが物語の終焉に向かっての怒涛の展開。そしてハッピーエンドを暗示しての最終回。最後まで楽しめます。
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 15(完全生産限定版) [Blu-ray]
正直に言って原作を先に読んでいるとアラが目立ちます。
特典映像以外に特にオススメすることはありません。
まだ見たことがない人が一気に見るようになら良いかもしれません。