Pocketful of Rye [VHS] [Import]
Outside o the two Miss Marple collection sets are three videos that are more of a made for television series. This is one "A Pocketful of Rye" ASIN: B00004WG9D Rex Fortescue is out of character as he arrives at is office. You immediately know something is wrong because this is England and Rex has ordered his tea much too early. Yep mean old nasty Rex is found dead. Thorough detectives have determined that there was some mysterious grain in his pocket. If you remember the nursery rime you can follow the story. So how does Jane become involved? She trained the maid and is afraid for her safety. Naturally at several places in the mystery Miss Marple (Joan Hickson) points out the obvious to Det. Sergeant Hay (Jon Glover) who realizes and corrects the error of not listening to her. There is only one repugnant scene where you have to watch Rex eat. Other than that it is a thoroughly enjoyable mystery.
ディテクティヴ [DVD]
散々ヴァン・ダムには泣かされてきた。
無論「マキシマム・リスク」や「ハード・ターゲット」のような満足できる作品もあるが、その他では散々な目に合わされたものだ。いくらアクションが凄くてもただ蹴り回るだけでは飽きてくる。またアクションの演出で鳴らす人材が相当少なくなっている。だからこの作品もまったく期待していなかった。
しかしこれは嬉しい誤算。「スーパーマン・リターンズ」などで有名なダン・ハリスの脚本はなかなか悪の魅力とそれに翻弄される人間を描いて飽きさせない。ヴァン・ダム演じる特捜刑事とスティーブン・レイ演じる犯罪王の描写は半端じゃない。やりすぎじゃないかと思えるくらい、両者とも目的のために手段を選ばない。彼らの対決にむかって行く物語のなんと魅力的な事か。
アクションのスタイルは明らかに「男たちの挽歌」タッチで、クライマックスの拳銃を突き付けてでの死闘には思わず苦笑したが、サイモン・フェローズ監督はジョン・ウーになれないまでも迫力ある銃撃戦を見事に演出。実に楽しめる映画になっている。
Dark Knight Rises
遂に、ようやく、クリストファー・ノーラン版バットマン最終章、いよいよ“ライジング”である。
製作時から徹底した秘密主義とかん口令が引かれ、新たなスチール写真が解禁される毎にこれは凄いと期待は確信に変わり、心ときめきつつ迎えた日本公開。
果たして、映画は、バット・フリークをして4年間待ち続けた甲斐があったと思わせる出来栄えでまずは満足したが、実は、今サントラ盤は日本公開前に購入していた。
以下、映画鑑賞前と後の感想が入り乱れてのレビューである事をご容赦頂きたい。
鑑賞前に聴いて、まず感じたのは、映画の予告編でセリ―ナ・カイルが語っていたように“嵐が来る予感”だ。
不穏で、怒りと憎悪が噴出するような騒乱の嵐の予感。激しく反復しながら湧き上がってくる邪悪で胸騒ぎ溢れる旋律が続くが、もちろん、8年間の沈黙から覚醒され飛翔するのを待っていたかのようなお馴染みのメイン・テーマも響き渡る。
ただ、ドラマチックな要素が強い分、ハリウッド超大作にありがちな大味感も感じた。
前作「ダークナイト」が、不気味な不協和音で聴く者たちの神経を逆なでし不安感を募ったような秀逸なサウンドであったのに比べ、いかにも一本調子。これは、理由は分からないが、ジェームズ・ニュートン・ハワードの不参加によるハンス・ジマーの資質と関係があるのか、などと考えていた。
で、そこら辺を気に留めながら、映画を観た。と言っても、初見時は展開を追う事に気を取られていた為、2回目の鑑賞時にチェックしながら観ていくと、これが意外なまでに本編と合っている。
今回の敵はテロリスト集団・影の同盟。己の世界観による腐敗したゴッサムの滅亡計画が主軸に据えられており、展開も、ダイレクトでダイナミックながら、確かに1本調子。この激しさもむべなるかな、と思えた(少々、胃にもたれますが)。
でも、今サントラ盤が、現在我が愛聴盤となっているのは理由がある。
それは、公開前に聴いてみた時から、恐らく本編でもクライマックスで使用されているんだろうとの予感があり、正にその通り、あのラスト・シークエンスで流れていたCheapter15の“RISE”が収録されているから、だ。
ネタばらしになってしまうので殆ど触れられないんだけど、旋律に被さる形でゴードン本部長が朗読するディケンズの「ニ都物語」のワン・フレーズの如き、崇高で、詩情的な悲しみを感じさせながら、ひとつの物語が見事に完結し、そしてまた新たな伝説が始まる事を予感させる美しく高揚感溢れる楽曲。
サントラ盤を聴く楽しみって色々あると思うけど、“聴く事によって映画のワン・シーンが鮮明に甦ってくる”との一点に於いて、このアルバムは自分にとって文句なく素晴らしい。
(日本人にとっては複雑な例の光景が映し出されたとしても、だ)
あのラスト・シーンに思いを馳せながら、まだ当分聴き続けるんだろうな(笑)。