100万回生きた店長ロンくんのめきめき動画評論

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ヴェリー・ベスト・オブ・ディープ・パープル ディーペスト・パープルというベスト版も持っていたんですが、
リマスタリングが素晴らしいとのうわさを聞き買ってしまいました。
リマスタリング万々歳ですよ、全く。
ブラックナイトやスモーク・オン・ザ・ウォーターなどを聴くとはっきり分かります。
音質の向上はもちろんのこと全体的に音量が大きくなったところが一番のポイントかもしれません。
HDDプレイヤーなどで聴いてるときにディープ・パープルの曲だけ音量が小さくて不満に思ってましたので。

大河原邦男 DOUGRAM & VOTOMS DESIGN WORKS (A collection―Mechanical design works series) ダグラムとボトムズ。「売れ線狙い」とは懸け離れた2つのメカは
今見てもデザインの完成度は抜きん出ている。
それは、メカ・デザイナーのこだわりと
スポンサーの意向、演出側の意見などが何度も繰り返され
練りに練ったデザインだからだ。

約20年前に刊行されていた『デュアルマガジン』には
裏設定資料から、コンセプトデザインまで多数収録されていたが
今回初めて見るものも多く、徐々に形をなしていくのが見えて面白い。
(ダグラムのリニアガンが後からスタッフがデザインしたものとは)

大河原氏は必ず、立体化される事を前提にしてデザインしているので
プラモデルの改造&仕上げの参考にもなる。

派手さは無いが、デザイナーの自己満足で終わっていない

メカは作り手や見る側の、イマジネーションを発展させ
応用がきく置く深い物だ。


宇宙海賊キャプテンハーロック VOL.1【DVD】 DVD冒頭にも表示されているが、古い作品故に画質的には今ひとつ。テレビ放映時から時が経ち、経年変化で劣化したフィルムから製作されているので仕方が無いが、リマスターしたクリアな映像を観てみたかった。
作画力も70年代手描きアニメならではの大らかさ。現在のくっきりした輪郭線を見慣れた眼には、滲んだように見えるかもしれない。しかし、松本零士の漫画キャラを昇華した小松原一男のキャラデザインは優しさと寂しさの表現が秀逸。80年前後のアニメ雑誌などでは小松原イラストがよく掲載されていて、本家の松本漫画よりも小松原イラストのハーロックが好きという人も多かった。
椋尾篁の背景も素晴らしい。光と影を大胆に対比させた表現は、まさに絵筆から生み出された美術作品という感じ。こういう力の入った背景画は久しく見なくなったなあ。
そして最も優れているのがサウンドトラック。当時はまだ劇伴と呼ばれ軽視されていた時代なのに、ピアノ・管楽器・打楽器を多用したシンフォニックな曲作り。平尾昌晃作曲の挿入歌も、種類が多くてかなり贅沢だ。松本アニメの音楽といえばヤマトの宮川サウンドが有名だが、横山菁児によるハーロックの音楽もそれに劣らぬ素晴らしさ。当時はアニメサントラの交響曲アレンジが流行ったが、元々シンフォニックな作りのハーロックの交響組曲には、サントラで使った短かいフレーズをリピートしたり引き伸ばしたりするような不自然さが無い。こちらのほうも是非聴いてみてほしい。

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