世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス〜イタリア人監督5人が日本代表の7試合を徹底分析〜 (COSMO BOOKS)
岡田監督率いる日本A代表の最近の7試合について,5人のイタリア人監督が特に守備を中心に分析した内容が書かれている.できれば実際にビデオを見ながら読みたいところだが,70を超える説明図がありわかりやすい.
守備の個人戦術やチーム戦術があまりにも守られておらず,いたずらに大きなピンチを招くことが多く,DFだけでなくFWやエースまでもが無駄に体力を消耗し,得点力低下にも響いている,との指摘が何度もなされる.日本代表がいつも無理気味に飛ばして試合終了まで持たないのが,単なる戦法というわけではなく,守備のセオリーが守られていないことにも大きな原因があるということがとてもよくわかる.それが,世界の強豪国がする大人のサッカーに比べ,日本代表が子供のダンゴサッカーの延長のように単調なものに思える理由の一つなのか,とも思った.
日本は守備の文化を地道に育てていく必要がある旨が書かれていたが,全くその通りだと思う.自分のようにサッカーをやる人も,また,見る人も,是非読んでいただきたいと思う内容.このような本を執筆した著者に拍手を送りたい.
現場,マスコミ,ファンの全てが,単なる精神論から真の意味で脱却し,大人のサッカーを求めていきたいものです.
イスラム世界おもしろ見聞録
チュニジア、リビア、エジプト、イスラム世界が民主化要求で揺れている。
本書は『イスラム世界おもしろ見聞録』という知恵もセンスも全く感じられないタイトルだが、
そこで怯んではいけない、中身は充実しているのだから。
初めて知った話
ムスリム同胞団の敬虔なイスラム教徒によれば、「ジンミー(被保護民)」というイスラムの概念は
非常に崇高なもので、これは、ユダヤ教徒やキリスト教徒を同じルーツの宗教の信者として、
イスラムの民は保護しなければならない。 という考えである。
このジンミー、広がればいいのに。
ウズベキスタンの桜
著者の中山恭子さんと言えば、北朝鮮拉致被被害者参与ということで、知っていましたが、ウズベキスタン大使ということは
知りませんでした。テレビでお見受けする範囲では、とても上品でお声がやさしくかわいらしく、ましてやとても美人で、日本の外交にとっては、見た目はとても適していらっしゃる反面、対外交役としては、控えめすぎるのでは?というイメージがありましたが、この本を読んで、そんな不安がいっぺんに吹き飛んでしまいました。外務省勤務でお忙しいにもかかわらず、二人の男のお子様を育て、ご主人の中山成彬衆議院議員とは、ほほえましい夫婦関係を築いていらっしゃり、日本人女性の誇りだとも、文面から伝わって来て、勝手ですが、私に中では尊敬する女性の中に入りました。ウズベキスタンと日本との関係やら、テロにあって拉致された日本人救出劇の内容やら、シベリア抑留者たちの日本人墓地の整備やら、ナボイ劇場での「夕鶴」の公演やら、女性ならではのやさしい文章形態でむずかしい経済情報などの話題もすんなり理解できる表現方法が、読者の気持ちを柔らかく包み、この本に引き込んでいきます。私は、ウズベキスタンに旅行に行くことが決まり、地球の歩き方を読み終わり、もっと、ウズベキスタンの国自体のことが詳しく知りたくて、ネット検索している時に、この本に目がとまり、即購入して、大正解でした。日本という国の素晴らしさも再認識することができたし、ウズベキスタンの旅行中は、ガイドさんより、詳しく建物などの云われなどを説明できた程でしたし、行きたいところがピックアップできて、ガイドさんにリクエストができたので、価値ある旅行となりました。
Lonely Planet Central Asia
第3版との一番の違いはアフガニスタン編がカットされ、
中央アジア5ヶ国のみの情報になったこと。
(アフガニスタンはLonely Planet Afghanistanとして発行された)
前版には載っていなかった地域や町の情報が増え、
地図も豊富で少し精度が高くなっている。
カザフスタン北部やタジキスタン東部の情報は、
あの「旅行人ノート」でも少なく十分とは言えないが、
この本にはそれが詳しく豊富に載っている。
この1冊があれば中央アジアを隈なく周っても十分事足りるだろう。
日本代表激闘録 ワールドカップフランス大会アジア地区最終予選 1997 9/7~11/16 [DVD]
当時はあまりサッカーを見ていなかった時期なので、これを買いました。あの当時の状況が察せられる映像だったのが、良かったです。一つ言えば、もう少し試合の映像を増やし、試合の流れが少しでもつかめるものだったら良かったです。