たまげた録 (講談社文庫)
原田さんの久々新作。
「驚いて」こそ、癒される! 現代人は1日に何度、驚いているだろうか?
いや、数年に一度か。みんな、もっと積極的に驚こうではありませんか!
──「驚き」について語る、抱腹絶倒エッセイ
日常的に驚くことは良くある。
今度のエッセイ集は
その「驚き」にスポットを当てた
これまた抱腹絶倒のエッセイ集。
何よりもシモの話がさすがに面白い。
トイレで繰り広げられる驚きの数々。
誰にだって経験はあるはずだ!
他にもちょっとした驚きが、何気に日々のストレスを解消してくれる!?
そんな話になるほどなぁ〜と納得してみたり。
驚くことは
喜怒哀楽の一つ。
感情を素直に表に出すことは
やっぱり大事なことだと思う。
何よりも原田さんの新作が読めることが嬉しい・・・。
あはははは―「笑」エッセイ傑作選 (幻冬舎文庫)
著者の15年間のエッセイの中からの"自選"笑えるエッセイ集。確かに著者は笑いのセンスがあり、また文学の素養も高いのだが、自選と言う点が実はウィーク・ポイントである。自分に関して自分自身で面白いと思う出来事は、第3者から見ると意外と大した事がないものである。本作も、大爆笑の連続と言うよりは、「ああっ俺にもそういう事ってあるよなぁ」という共感を呼ぶ笑いであろう。
「風呂場での煙草もみけし事件」、「ラブホテル丸聞こえ事件」、「発車間際駆け込み事件」、「温泉でのヤクザとの混浴事件」、「検便事件」、「ホテル・ロビーでのトイレの個室での騒動事件」等などそこはかとなくオカシイ話ばかりである。こうして並べて見ると、下ネタが多い事にも気付く。だが、若い男なら当然の帰結であろう。
「やあぁ若い男なら皆そうだよなぁ」というお友達感覚で読める(便意)爽快エッセイ。
東京困惑日記 (角川文庫)
自分が持っている本は笑い茄子の表紙の困惑日記で、倉庫の整理中に出て来て久しぶりに読みました。
内容は変わらない様なのでレビュー。兎に角読め、それでわかるから。一度読めば不思議な魔力の宿った様な言葉使いにやられます、原田氏のジャンボリーさにも。ウ○コ一つとってもウンチョスといい、幸せそうな母子の散髪風景からは、サッサカサーであるのだなと理解し、肉まん餡まんの工場では猿になるかと思った等、色々な話もあり、笑う事に飽きずに最後まで読ませます。
自信を持っておすすめ出来る本ですよ!
し (幻冬舎文庫)
「し」という文字に当てはまる漢字がとても多いことにまず驚きました。
「子」「姿」「歯」「死」など「し」にあてはまる漢字をタイトルにしたエッセイ。
久々に明るい原田さんのエッセイが読めたなーって感じです。
とくに「覗」の章はまさに、原田さんの真骨頂。
ページをめくるのが本当に楽しみなエッセイです。
黄色いドゥカと彼女の手 (角川文庫)
20年近く前のこと、たまたま新宿の書店で黄色いドゥカを立ち読みした。主人公と同じSRに乗る小僧だったぼくはこの短い小説の中に自分の将来のモデルプランを見いだせた気がしてカメラマンのアシスタントをはじめました。そして主人公同様、いまではカメラマン人生を送ってます。自分にとっては、古いともだちのような、忘れがたい大切な一遍です。