浮気はやめた
このような大まかな編集盤でなく、
コンプリートの録音集がCDでもアナログでも
廉価で入手出来るので、ぜひそちらで聴いてもらいたい!!
しかし都会暮らしでなく、試しに一枚、ならこれでも
ファッツの魅力にはじゅうぶん触れられます。
日本では昔から、中村とうようさんや色川武大さんなどが、
「ファッツはピアノは一流だが、あのサービス過剰な
歌がいただけない」
と発言して、一般にもそのように受け止められているのか、
充実したアルバムが出たことがありません。
常に大まかな編集で、ピアノに注目しろ、という解説つきで、
ボーカリスト、エンターテイナーのファッツのファンの
ぼくとしては納得いきません!!
ファッツは確かに自分でもお仕事として、本当は現代音楽に
興味があったのに、このようなユーモラスな歌を吹き込んでいた
のでしょう。
現代の黒人からすればアンクル・トム(白人にへつらう黒人)
にも感じられるでしょう。
だからといって、ファッツの歌の魅力が減じられるわけ
ではありません!!
ファッツの歌は素晴らしい。
ファッツのように、笑いながら喋りながら
自分もピアノ弾いて歌えたら、と憧れてしまいます。
偏見なしで聴いてほしい!!
ファッツ・ウォーラー
『ファッツ・ウォーラー』って、どんな感じだろう?ってまだ、聞いたことが無い人にはお勧めの『始めの1枚』にふさわしいCDだと思います。ウォーラーの『ピアノ兼ボーカル』が、『ハスキー・ボイス』ながら茶目っ気たっぷりだったり、時には甘〜い感じの『ラブ・ソング』を聞かせてくれたり・・・・。ピアノの腕も確かな物で『インストゥルメンタル』でも十分聞かせてくれます。他のバックの演奏も『ビッグ・バンド風』で、まさに『古き良き時代のJAZZ』って感じが、私は好きです。