HYMNE(イムヌ)
クラシックをトランス、エレクトロニカ、アンビエント、テクノ系を自在に使って変化させるセンスはあの菅野よう子に並ぶ、それどころか優っているかもしれない。そしてその曲を最大限に活かすボーカルの声は突き抜けるような高音でありながら透明感と美しさを損なわない。
エキセントリックオペラの技術はどれも半端ではないけれど、中でもこのアルバムの出来は群を抜いている。
激しく美しい、洗練されたエネルギーを感じる。2、7曲目はとにかく凄まじいので、ミクスチャー系の音楽が好きな人は特に聞いてほしいと想う。
イマージュ vocal
癒し系ボーカルを集めた、という触れ込みですが、多分どこか安らぎを感じる映像を用いたCMに使われていた曲を集めているから、そう感じるのではないかと思います。
だからなのか、アルバムを聞いていると、体の中の強張ったものがゆるゆるととけだしてきて、なんだかほんわかした気持ちになってきます。
このアルバムを持って、草の匂いのする場所に出かけたくなりました。
優しい気持ちになれる一枚です。
ヨロコビ
夜遅く、仕事と満員電車に疲れきって家に帰り着く。
次の日も朝早いのだが、寝る前にせめて何か一つ"仕事"以外のことがしたい。
しかし、テレビの深夜番組は疲れが余計に増しそうで観る気にはなれない。
そんな時に私が用意するのが以下の物。
・エキセントリック・オペラのCD
・落ち着いて読める本/雑誌
・好きなお香(あまり匂いの強くないもの)
エキセントリック・オペラのCDの中でも、この「ヨロコビ」は特に落ち着ける。
最近では、このCDを聞きながら「ハリーポッター」を読んだのだが、
「ハリーポッター」の世界感になんと合っていることか。
こうして幻想的な世界にどっぷりと浸かることわずか数十分、
ストレスでいっぱいだった心が優しく癒されていくのだ!。
エキセントリック・オペラのCDジャケットはどれも斬新(派手)で、
ちょっと店頭では手に取りにくい雰囲気もあるのだが、
(そして、収録曲とのギャップの激しいこと……/笑)
この「ヨロコビ」はその点おとなしく、ベートーベンのよろこびの歌や運命など、
収録曲も有名な曲が多いのでエキセントリック・オペラ初心者にはお勧めの一枚だ。
だが、覚悟してほしい。
一度聞いたらハマってしまうことは間違いない。
ベスト
自分はとあるオムニバスCDでエキセントリックオペラを知りました。
その最後から2番目にサンサーラという曲が収録されていて、
『生きている生きている その現だけがここにある』
『生きることは サンサーラ』
という幻想的な始まりに、なんともいえぬ衝撃を受けたことを覚えています。
冒頭と最後の『サンサーラ』以外は何語か分からないのですが、
神秘的で心地よく、なおかつ忘れられない響きがある歌です。
で、ほとんど衝動的にこのCDを買ってしまいました。
他の歌もいくつか惹かれる歌があったものの、サンサーラが最高。
歌詞カードを見てもさっぱり歌詞の意味が分かりませんが、大満足です。
ちなみにサンサーラはインドのサンスクリット語で『輪廻』という意味です。