California Dreamin
オクターヴ奏法で一世を風靡したウェス・モンゴメリーの、1966年のポップス指向盤。
ウェスのポップス盤といって「Road Song」を挙げる人は多かろうが、そのジャジーなギターソロとクラシカルな伴奏はお互いに弾き合うイメージもあるとして、否定する向きも中にはあるようだ。
この「California Dreaming」は、その点ウェスと伴奏がほど良い具合に絡み合い、心地良く聴けるものであるだろう。
「Sun Down」のようにジャズナンバーとして聴けるものもあるが、ほとんどは3〜4分の気軽なスタンダード・カヴァーであり、オールドファンには心憎いかぎりの選曲が為されている。
特に「Sunny」の、気張らないアーバンタッチのふたつのアレンジからは、ウェスがポップス移行後も決してブレない音楽性を抱いている証左が窺える。完成度の上下を論ずるのではなく、ウェスはやはりウェスなのだ。
そういった意味で、これもウェスの必聴盤の流れからは外せない一枚だ。
夢のカリフォルニア DVD-BOX
6年ぶりに中学の同窓会で再会した21歳の堂本、柴咲、国仲が、同窓会の後忍び込んだ中学校でとんでもないことを目撃することで、奇妙な連帯感が生まれ、東京に戻っても会うようになる。大人の世界の入り口に立つ3人の複雑な心境が描かれる青春物語。
堂本はいつも通知表がオール3のつまんないやつ(母役余貴美子談)。自己主張のない平凡な青春を送る。柴咲はブスでイジメの対象だったが、東京の高校に進学したのを機にイメチェン、美人になってスカウトされモデルになる(が成功はしてない)。金持ち彼氏(竹内春樹)からはお姫様扱いされている(飾り物扱いかも)。優等生だった国仲は大学進学に失敗し、人生初の挫折を経験し、今は小さな海苔会社のOL。上司(鈴木ヒロミツ)から会社のアイドルと持ち上げられるが不満な日々を送る。
何となくつまらなかった日常が、様々な出来事に巻き込まれ、挫折や失恋(泣ける)を経験するが、3人は寄り添うように励まし合いなんとか前に進んでいく。金欠で死にそうになる柴咲の演技が楽しく笑ってしまった。恋愛対象にならないと一蹴(笑)されていた堂本がストーリーの進展につれて男らしくなり、柴咲、国仲は友情以上の好意を持つが...。
豪華な脇役陣が盛りたてる。クドカンが珍しく(?)俳優としていい味を出している。田辺はリストラで堂本のバイト先の運送会社に就職するが、人生の転落にへこんでいる。夢のカリフォルニアの歌詞の意味をどこにも行けない田舎者が暖かいカリフォルニアへの憧れを語る悲しい歌だという。堂本の父は岸辺一徳、口癖は「世界は愛に満ちているか」。
堂本柴咲ともに好きな俳優で本編の評価はギリギリ星4だが、特典映像が1巻(のみ1話収録、他は各巻2話)に10数分あるだけの貧素なDVD構成なので評価を一つ下げた。
夢のカリフォルニア 小説版
3人の主人公がそれぞれの立場でそれぞれの人生に悩み、苦しみ、そしてそれぞれの答えを出していく。「自分を必要としてくれている人達がいる。だから自分もその人達を必要とする」 それは決して甘えではなく生きていく上で大きな愛でありやすらぎである。そんなことを教えてくれる作品です。
どんなことでもいい。小さな一歩を踏み出そうとしている方、または踏み出す勇気を求めている方。ぜひ読んで見てください。
夢のカリフォルニア~ノルウェーの森
ウエストコースト派のマルチプレイヤーのバド・シャンクがチェット・ベイカーと組んだアルバムで、前作ミッシェルの続編ですが、フィーチャリングチェット・ベイカーとなっているので、前作よりチェットの扱いが大きくなっているのかな?なお、アレンジと指揮は前作同様ボブ・フローレンスです。そして、曲目は、その当時のヒット曲が中心になっています。
1 ご存知ママス&パパスのヒット曲。オリジナルでも印象的だったバド・シャンクのフルートが素晴らしい!チェットのフリューゲル・ホーンも中々よろしい!! 2 バドのアルトにチェットのFHそして、女性のスキャットが面白い。 3 ハーマンズ・ハーミッツにヒット曲。(私は、見つめあう恋が好き。後にカーペンターズで大ヒット)スキャットから始まり、バドのアルト叙情的に流れます。 4 ジャッキー・デシャノンのヒット曲。バドのアルトにスキャットが絡みます。 5 チェットのFHから入ります。美しい!そして、バドのアルト。スローな展開で、チェットのFH中々よろしいです! 6 ビートルズの曲。女性スキャット、珍しくギターが絡みます。 7 ピーター&ゴードンのヒット曲。(愛なき世界も良かったです。) 8 マンデーマンデー。ママス&パパスの大ヒット曲。女性スキャットから入ります。バドのアルトが聞きものか! 9 ラヴイン・スプーンフルのヒツト曲。(最近紙ジャケでアルバムが復刻されています。)チェットのFHが結構良い。 11 日本では、ブレンダ・リーでヒットしたが、米国では、スキーター・デイヴィスでヒット。メロディーを奏でるFHが印象的。通して聞いてみたが、原曲に忠実なアレンジで、バドのアルトがメイン、それにチェットのFHが花を添え、それに、スキャットが彩りを加えています。ジャズかと聴かれれば、首を傾げざるを得ません!しかし、ヒットした曲ばかりですから、当時青春真っ只中だった人には、思いで深いかも知れません。
追、バドとチェットの競演しているジェームス・ディーンストーリーを比較の為聞いてみました。1956年の録音です。バドはともかく、チェット この人はアンニュイなやるせないのが持ち味ですが、それにしてもなんと生き生きしている事か!!
恋する惑星 [DVD]
2部構成のお話です。トニーファンになった後、この作品を知ったのでトニーの出ている後半のお話は前半の3倍以上観ています。フェイのキレイな声につられサントラも中古で探して買いました。チャプター機能の有難さはこのDVDで一番感じます。私の一番好きな再会のシーンが一発で観られますから(一番最後のチャプターをクリック)!このフェイを見つめるトニーに観る度ドキドキしてしまいます。これがもしカメラ目線だったら・・・。トニーとフェイ主演の香港の正月映画「天下無双」(DVD日本未発売・リージョンALLですが日本語吹き替えも字幕もなし)というコメディ作品がありますが、この作品のパロディも含まれています。デュエットもダンスもあるので、とにかく必見!!二人ともとってもCUTE!!