或る音楽 [DVD] [初回特典封入盤]
素晴らしいです。
去年映画館で観たときにものすごく衝撃をうけました。
この人の世界観、音楽観、がそのままラッピングされている。
待ちに待ったDVD発売でした。
ゴールデン☆ベスト
このアルバムの中の「オレンジ村から春へ」を手に入れたくて購入!他の曲も懐かしくてiPodに入れて通勤の車の中で合わせて歌ってます。(もちろん一人の時)これは高校入学の時期のぽかぽかした日に学校で使用する新しい教科書を指定の雑貨+本屋に自転車で買いに行った時に、化粧品コーナーで繰り返し流れていた曲でした。立ち止まって聞いていたその時の新品の教科書と明るい日差しと春の匂い、この曲のセットが私の春のイメージ。あの時の気持ちが甦ってくるんですよね。もう最高!余談:このとき初めてハスキーボイスというものを意識して、「ハスキー犬」という犬はきっと吠声がかすれてるんだと勝手な勘違いが始まったのもこの頃。(友達にすぐに指摘されましたけど)これも懐かしいな。
ブラック・レイン オリジナル・サウンドトラック
マイケル・ダグラス、高倉 健、松田優作という、オールスターキャストの名作。
大阪のミナミや京橋、梅田がロケに使われた。吉本のメンバーの演技もよかった。また、このテーマ音楽がとてもマッチしていてよかった。
めだかの兄妹~わらべ全曲集~
萩本欽一が率いる「誰に見せても安心お笑い番組」の、
中から生まれた、わらべのベストアルバムである・・・が、
実情は、すべてのシングルと、当時発売された唯一のアルバムに、
シングルのカラオケを載せただけの、
いわゆる「寄せ集めアルバム」の形態である。
内容はというと、結構これが凝ったつくりといえば、
確かにアルバム的には、結構凝ったつくりなのである。
「わらべ」というアーチスト名と、番組から出てきた、
企画歌手という側面を取り除いても、それは間違いなく、
意外性をちょっと含んでいると思う。
たとえば「めだかの兄弟」は、3拍子の曲に乗せて、
のどかに「すずめ・こねこ・めだか」の兄弟が、
大きくなったらどうなるかという曲の、
音のつくりの下地は実はテクノだったり、
「時計をとめて」の、フレーズやメロディーを含めて、
ピアノで旋律をアシスタンスをかけるような感じで、
歌は、つつがなく進んでいくが、実は音的には、
教会音楽との併合で、時計を止めることと、教会が持つ、
過去への照らし合わせということをかけて、
最後は、教会の鐘の音とシンセのタイムクロックで、
過去と新しい今後との時間の流れをかけているし、
「もしも明日が」は、弦の音とシンセで、
ほんわか音を作っているように見えるが、
実は、結構ドラスティックな感じの音をたくさん使っている。
番組の企画モノといってしまえば、確かにそれまでの話で、
アルバムも、結構企画モノくさいのだが、
1曲ずつの中は、当時の流行や音を、割と取り入れている、
今、聴くと、萩本欽一の当時の勢いも、音の時代背景も、
どっちも楽しめる、ある意味「2度おいしい」アルバムである。
決して、悪い意味で言っているわけではない。
むしろ、こういう好例はないと思う。
解析序説 (ちくま学芸文庫)
もう微積なんて忘れてしまったが…という方が居られたとする。さらにその方がひょんなことからもう一度微積をやってみようかな、という気になったとしよう。本書はそのような方に是非お勧めしたい一冊なのである。
実数論から始まるガッチリとした微積分をやるというのも一つの道であるが、むしろその使われ方を通じて微積分を理解したいと思っている方もいらっしゃるだろう。本書はそのような要望に応える。特に経済学部での講義が元になっているだけに、多くの例や演習問題が経済学等で扱われる社会現象から題材を採られている。だがそのような例を用いているとは言え、本書は現象のモデルを立て、それを微積分を用いて解析し、将来の予言を行うという近代科学の精神を同時に説いている書物なのだ。
例えば本書の第5章の冒頭、微分方程式の初期値問題を解く3つのステップが次の簡潔な言葉で表現されている。(i)始めはこうだった、(ii)今はこうである、(iii)将来はこうなるだろう。この言葉は微分方程式の考え方を表現する言葉として実に警抜なものだと思う。
一変数関数に題材は限られているとはいえ微積分の基本事項の解説は詳しい。特に解析学で重要となる近似の考え方は様々な例を用い計算まで含めて述べられている。また差分法を述べた第2章の中に補間法の説明が詳しくなされているのも嬉しい。微分・積分法と差分・和分法を同じウエイトで述べているのも他書に無い本書の特徴であろう。さらに、第3章の初等関数を述べた章では、1/xの不定積分で対数関数を定義しその逆関数として指数関数を定義する方法が丁寧に述べられている。お話だけでは無く計算まできっちり書かれた、3名の数学者の手による大変な労作であると思う。森毅「現代の古典解析」及び山口昌哉「数学がわかるということ」と併読されるならば微積分学に対して理論・応用の両面からより深い理解が得られるだろう。多くの方にお勧めできる、とても読み応えのある書物である。