原子力時代の昔語り
「ジョンヘンリーの末裔」は今でも頭の隅にこびりついています。就職してまもなく、毎日の通勤の時に見かけた、ハサミをくるくるパチパチやっていた駅員さん達はどこにいってしまったのでしょう。
「鉄叫子楽和」も心に残っています。LPは持っているのですが、CDができれば是非購入して、久しぶりに聴いてみたいです。
ブラスト公論―誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない
メディアリテラシーを著しく欠いた人、思考停止を受け入れている人が思いの外世の中には溢れていて、腹立たしさを覚える。かと思えば、世の中で快楽を享受できているのが案外そういう人たちだったりして、どうにもこうにもやり場のない憤りを持つ。単純にいえば、間違ってる人たちがいて、間違ってる人たちは間違ってる人を支持するのだから、間違ってる人が成功したりするけど、それじゃあやりきれない!!そこで間違ってると叫ぶことに恥じらいを持つことはない。
素晴らしい本。だがこれは特に中高生の男子諸君に必読してほしい。自身が悩める世界への客観的な視点の提供に貢献するだろうし、批評力も、論理的素養も磨かれる。私はこの本に16の時に出会いたかった!!
hon-nin vol.05
新連載が多いのと同時に休載が多かった今号。
安野モヨコ・みうらじゅん・泉美木蘭・せきしろ・オールナイトニッポン傑作選・そして松尾スズキ。正直、この作家陣の連載は全部見ているので休載は自分にとってかなりキツかった・・・
今号で一番よかったのははやはりhon-nin列伝のゲスト江頭2:50。
生涯、伝説を残す芸を信条としているエガちゃんが今まで出会ってきた素晴らしい人達の言葉は読んでいて胸にしみました。高田文夫・テリー伊藤・片岡飛鳥・そして悪友浅草キッドと出会ったのはエガちゃんにとって偶然ではなく、必然だと感じるくらいエガちゃんの芸人としての生き方に拍手を送りたくなりました。
hon-nin vol.03
とわずがたりがこんなにも濃かった麻生久美子さん、そのhon-ninが引き出されているのは、吉田豪さんの手腕によるものでしょう。
新たに連載のはじまった「青春小説」銀杏の峯田さん(なぜか青春時代を回顧する男子小説は、クドカン氏然り、峯田氏然り、東北のご出身)、探偵と作家の両立なんてかっこよすぎる、でも本当なのかしら、とステキに想像してしまう古田日出男さんのハンサムな世界、「サブカルチャーの波が来たとき、たまたまのることができた」などと謙遜してみせながらも、実は非常にクールにお笑いも映画も俳優との距離も語ってみせる、たけしさんの「今」と、懐かしい賑やかさを思い出させる「オールナイトニッポン傑作選」。
本当はよみよま(モヨ子さん)、なめ子さん、ホンタニちゃん(連載一回延びました)、「自己誇示欲」という新たな境地で自己解体してみせるうさぎさんなど、女性陣に圧倒される毎号なのですが、今回ばかりは男性陣のhon-ninっぷりにやられました。