THE PUNK ROCK MOVIE (スタンダード・エディション) [DVD]
ピストルズ、クラッシュ、スリッツ、ジョニーサンダースといったパンクの重要バンドからオルターネイティブTVなどマニアックなバンドまでの演奏シーンやリハが収録されております。ボーナス映像にはジョンライドンと監督のドンレッツのインタビューも含まれており、この辺りの音が好きな人にはかなり楽しめる一本です。
そして突出しているのはジョニーロットン(当時)の歌の上手さとカリスマ性です。他のバンドと比べると雲泥の差があるんですよ、これが。やっぱり残る人は違うのかと思う反面、ジョニーサンダースの既にジャンキーで目がとんでいる姿にもなかなか惹きつけられるし、スリッツの女性バンドらしいちょっとした揉め事も微笑ましかったりします。あと、スージースーも意外に旨いのも驚きです。ま、とにかくパンクニューウェイブ好きにはお薦めです。
QUE SERA SERA
このアルバムで一番カッコイイのはジャケット写真だろう!しかし本来のLPジャケットはジョニーの裸の上半身まで写された物でありピンボケ気味の写真の顔の部分だけアップにした本CDの写真は少し気持ち悪い、、J・サンダースがキース・リチャーズやボブ・ディランフリークと言うのは有名な話だが、このアルバムより先立つ事2年前B・ディランは「インフィデル(無神論者)」と言うアルバムでジャマイカ人の黒人ミュージシャンをリズム隊に起用した(スライ&ロビー)。僕はそんな事がジョニーの頭の中にあったんじゃないかと勝手に思うのであるがジョニーも本アルバムで黒人ミュージシャンをリズム隊として起用している。その事が1番成果として表れているのが5で、今迄の彼には無いダブッぽい曲。個人的にはこのアルバムのベストテイク(ゲストのウィルコ・ジョンソンがマシンガンギターで好演)!そんなところからもジョニーにとってB・ディランの影響力は凄い物だったんだろう。最近のDVDでの「俺は現代のB・ディラン」と言う彼の発言、後のSOCIETY MAKE ME SADやDISAPPOINTED IN YOU等の曲も僕にはディランっぽい曲調に聴こえる。彼のギターを強調した曲が少ないのが寂しいが、7は次作につながるパティ・パラディンとの共演。「早死にする人生がそんなにカッコイイか?」と歌う1や「僕、更生したから帰って来ておくれ」と恋人に歌う3(一時は寄りが戻ったらしいが)結局はそうはならなかった 麻薬に溺れてたのは判るが只だらしない人だったのか、その奥にあった物は何か。親しい人物が言う様に彼の心には悪魔が居たのか、何かに憑かれていたのか?そう思うと気の毒にもなって来る、、ケ・セラ・セラ なるようになってしまったJ・サンダース、、合掌。
L.A.M.F. - The Lost Mixes
ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレーカーズ「L.A.M.F」です。パンクロックの範疇に収まらない、ロックン・ロールの大名盤として君臨している偉大な作品です。全てが名曲。全てがロックン・ロールの理想像。キャッチーなリフとルーズなギターにジョニー・サンダースのボーカルが乗れば身体が独りでに動き出してしまいます。大学時代良く聴いたアルバム。そのときの衝動が今も身体の奥に残っています。だから本作を聴くと、その衝動が蘇ってくるのです。
New York Dolls
後追い世代にとっては、セックスピストルズの何年も前にこのアルバムが出ていたことを知った時は驚いた。強烈なルックスから聴く前にグラムロックという先入観をもってしまうが、一曲目『人格の危機』(カッコいいタイトル!)を聴いてみよ!
マルコムマクラーレンが彼らに接触してきたが象徴しているように、この時すでに(少なくともピストルズのファーストに代表される)サウンドスタイルとしてのロンドンパンクの雛形は完成をみていたのである。
So Alone
内容は皆さんが書かれてる通り最高なのですが元々レコードで聴いていて日本盤のCDを買いました。音質がボロボロです。日本のレコード会社は音がこもったノイズまみれのカセットとかでマスターを受け取ったのでしょうか…。音質なんて普段気にしないタイプですがこれアーティストも買う人も可哀相です。買い直した輸入盤は問題ありませんでした。