青春の輝き~ベスト・オブ・カーペンターズ<10周年記念エディション>
メインのベスト盤は言わずもがなの一枚であり、基本的なカーペンターズのいわゆるシングルのヒット曲を網羅している。音質は他のベストに比べ、クリアさに欠け、今一なので大推薦とは言えない。
重要なのはおまけとして付いているカラオケ。しかしカラオケという言い方には語弊がある。オリジナルの曲からカレンのメインボーカルだけ削除してあるので厚みのあるバックコーラスやボーカルに隠れている演奏が全面に聞こえる。カーペンターズのサウンドを支えているのはもちろんカレンの比類ないボーカルであるが、それに負けず劣らず、いかにリチャードの緻密なアレンジや多重録音のハーモニーがカーペンターズをカーペンターズたらしめているかがとても良くわかる一枚だと思う。二枚聞くことでカーペンターズの音楽性の偉大さが十分に堪能できると思う。ただし、カラオケばかり連続して聞いていると段々切なくなってきたりする。カレンのボーカルがないとやはり物足りないのだ。そしてまたカレンのボーカルが聞きたくなる。カーペンターズとはそんなグループであり、かけがえのないバンドである。だからこのカラオケは大推薦である。
余談だがカレンの声だけのアカペラ盤も聞いてみたい、とも思う。
青春の輝き [DVD]
1955年、デヴィッドはニュー・イングランドの大学予備高校の名門セント・マシューズにフットボールの奨学生として編入した。労働者階級の自分と違って名家の子息ばかりのクラスメートに最初は戸惑うデヴィッドだったが、フットボールの腕前や明るい人柄などで学校にも溶け込む。また、ルームメイトのクリスやフットボール部のチームメイトのディロンなど、友達もできた。ところが、デヴィッドには他人には言えない秘密があった。実は、デヴィッドはユダヤ人だったのだ。・・・
ユダヤ人の人種問題は、正直言って私にはピンときません。でもこの映画を観て、ユダヤ人というだけで自分自身の全てを否定されるという事実を思い知らされました。デヴィッドはいいヤツだとわかっていても、ユダヤ人への偏見は簡単に覆せない。それが辛い真実なのだと思います。
また、名門校の出身というだけで優秀な成績を強要され、そんなプレッシャーに若者達が悩む姿も描かれていました。描写としてはこちらの方が印象に残りました。それだけにデヴィッドに辛くあたるディロンの心情も共感できました。ブレンダン・フレイザー、マット・デイモン、クリス・オドネル、ベン・アフレックなど、キャスティングもなかなか豪華です。
草原の輝き [DVD]
学生時代 家業を継ぐからと泣く泣く別れた恋人は牧場の跡取りでした。
その頃 TVでこの映画をみて感情移入してしまいました。
大人になり 今年婚約者とも破局してしまい、精神的におかしくなり病院にも通院、やっと半年ほどかかり普通の生活が営めるようになり、
また改めてこの映画を観てふたりの若い青年の葛藤を客観的に見ました。
とても今の世代の人間にはない貞操観念ですが、頭がおかしくなるほどの恋愛というものは
いつの時代にも変わらないものだとしみじみ思いながら鑑賞しました。
ニュー・サウンズ・イン・ブラス・フィーチャリング 須川展也
とやかく言う人はたくさんいるが、クラシックサクソフォンの分野を拡げた彼の功績だけは認めなければなるまい。
彼の後を追ってプロとして活動している若手奏者のなんと多いことか。
このCDは未出版分も含めて彼が所属する東京佼成WOをバックに須川の自由自在なサクソフォンが唸りまくっている。同時に出版されたソロ楽譜を手元において聴いてみるのも一興。
オペラCDこの一枚~99トラック+1=100いいとこ取り
一時間で60作品のオペラの聴き所と、一世紀近く前の歌手から現代の歌手までをちょこちょことつまみ食いしていくような感じのCD。悪く言えばごちゃ混ぜですが、オペラを聴く幅を広げるにはなかなかおもしろいと思います。それにしても歌手の名前がしっかりと書かれているのに、一声も出てこない間に終わるのはちょっとひどいです(笑