ダーク・アソート
この作品は前2作と比べると、疾走曲の割合はやや低めかも。1曲目もミドル・テンポで聞かせるといった感じ。でも2曲目からおなじみのアイアン・セイヴィアー節になるから一安心かな?で、3曲目が私のイチオシ!このアルバムを最後に脱退した、カイ・ハンセン(現GAMMARAY)の力作です!
メガトロポリス
いにしえの死をも恐れぬ中世騎士達が墓穴から21世紀に復活。
敵はゾンビか死神か、メタルスーツに身をまとったクリーチャー達が無数の拳銃と弾丸を身につけ銃撃戦を繰り広げる。
そんなイメージを楽曲から受けました。
完璧でストレートなパワー・メタル。
ヴォーカルはグラハム・ボネットが歌っているみたいでとてもいいですね。
驚くのは実はアイアン・セイヴァーはジャーマン・メタルで、しかもハロウイン・ファミリーであること。
イングヴェイのように早くプレイするのではなく、悪魔で躍動に満ちたフレーズで次々と勝負している。
テクニックに頼らないギターソロはスコーピオンズの血筋か。
バッハの時代からドイツは音の宝庫ですね。
21世紀もヘヴィ・メタルは健在です。
ステージのバックに壁一面に拡がるギター・アンプとスピーカーに、楽曲のイメージが直結しますね。
メタルゾーンにたっぷり浸れるアルバムです。
アルバム「コンディション・レッド」「バタリング・ラム」もお勧めです。
アイアン・セイヴァーを気に入った方はプライマル・フィアも聞いてはいかがでしょうか。
ユニフィケイション
ジャーマン・メタルの王道を突き進む、ピート・シールク率いる5人組の2ndフル。
今作では新たにベースとキーボードが加わり、さらにはドラムが、トーメン・スタッシュ(元BLIND GUARDIAN〜SAVAGE CIRCUS)からダン・ツィマーマン(GAMMA RAY、FREEDOM CALL)に交替しているが、基本的なサウンドは変わらず。
相変わらずスピーディ&パワフル&メロディックな、カッコいいジャーマンを聴かせてくれる。
まあ個人的な印象では、トーメンよりもダンのほうが、推進力は上かな。とにかく疾走曲のスピード感が心地よくてたまらない。
それにしても今作のこの曲の充実っぷりはどうよ?
スピード・チューンからミドル、バラードまで、どの曲も勇壮でキャッチーなメロディが盛りだくさんで、ここまで美味しく戴けるジャーマンは滅多にお目にかかれないね。
ただ個人的には、カイ・ハンセンに歌って欲しくはなかったのと、12曲目の感動的なバラード“Forevermore”で終わりにして欲しかった。
この手のアルバムで全15曲70分オーバーは長いし、13曲目以降は楽曲もイマイチだから・・・。
とはいえ、ジャーマンのアルバムとしては、非常にいいアルバムなことは間違いない。ジャケがダサめなので、食指が動かない方もいるかもしれないが、食わず嫌いは勿体無いかな(^^
アイアン・セイヴィアー
ドイツのメロパワバンドの1st。ピート・シールク率いるバンドで当時はカイ・ハンセンもいた。コテコテのジャーマンメタルにSF的なスペイシーさを導入させることで彼らの個性となっている。ヘドバンを強烈に誘うリフワークはベテランならではで暑苦しいまでのピートの歌唱もこのサウンドにピッタリハマッている。後半につれてテンションが下がるのが減点か"
スレイヴ・トゥ・ザ・パワー~アイアン・メイデン・トリビュート
参加アーティストが有名無名とりまぜて……という感じだったので、それぞれの演奏力や完成度についてはかなり不安をいだいていたのだが、ライナーノーツによれば、もともとの米盤は総勢26バンド参加だったものの日本盤を出すにあたりピックアップしたそうで、実際、それなりに聴ける。もちろん、もともとがIRON MAIDENの曲なのだから、その部分で心配するようなことは何もない。あとは各アーティストの力量次第というところだが、やはり注目はセバスチャン・バックが歌う'Aとイアン・パリーが歌う'Dだろう。バズの表現力はまさしく見事の一言に尽きるし、イアンは声の音圧で押し切った感じ。とはいえ、このアルバムのあとKAMELOTにロイ・カーンが加入したことを考えると、そちらの編成でのMAIDENカヴァーも聴いてみたいなぁ、と思わずにはいられないのである。