いびつ 1 (ヤングチャンピオンコミックス)
屈折したタイトルと
サイテイ過ぎてあたしの体が咲(わら)った
という帯に惹かれて買っ(てしまっ)た。女と正面でつきあえないオヤジとかっこいいからだの女が訳あってオヤジの汚い部屋で同棲して繰り広げるドタバタエロ漫画だ。自分はかわいそうな男に慰められた。ここまで自分はかわいそうではないと。
女学生が(昔のエロ)オヤジの知能でオヤジをいたぶり、オヤジが(昔のエロ漫画で恥ずかしいことをされる)女学生の恥じらいをみせる。おまけにいろいろ役立たないことを勉強できた。
オヤジが生き生きとまんがしているのに対し女の子の目が人形のように死んでいて、いい味を出している。いい勉強になった。
しかも屈折率が大きいので別の使い方はできない。だろう。
いびつ 2 (ヤングチャンピオンコミックス)
新たな登場人物、新たな伏線
前作すんドめ以上の歪んだ愛情?表現
しかし前作に比べると少し主人公が弱いかな〜といった印象
今後の展開が楽しみになる2巻でした
すんドめ [DVD]
私の邦画のイメージは展開がマイペースな気がしていつもすぐ飽きてしまいます。
ですが、意外にテレビに向かって笑ったりする場面も多々あったのでそこそこ面白かったです。
ですが結局のとこドMの変態な話だったかなと…普通に京子の方が可愛いし…
しかも最後に泣くのは異常愛じゃないか?
男性でSの方はイライラするかもしれませんがMなら普通に面白いと思いますよ☆
いびつ 3 (ヤングチャンピオンコミックス)
3巻は少しストーリーが動きました。
前巻から登場してきた人々が、柿口さんとマドカの関係を壊そうと介入してきます。
二人の力ではどうすることも出来ない、もどかしい、悔しい、悲しい不公平が、読者である僕の胸を抉ります。
しかしそれに抗うかのように。
いや、抗う価値も無いかのように。
全く完全に、心から切り離したようにして、マドカと柿口さんの日常はそこに在って、そして二人の絆はより強い、激しい、儚い、堅いものになっています。
勝手に変化していく現実を、見ないように、気付かないように、見逃し逃避し続ける。
そんなマドカが、柿口さんだけを見つめながら、彼の視線だけを感じながら、「壊さないで下さい」と、本当は気付きたくない、そう感じて仕舞わぬように見て見ぬふりを徹底してきた気持ちを思っていました。
この想いが。
柿口さんにだけ瞬間的に見せる本物の表情が、彼女にとってこの時間がどれ程大切で、如何にこの他には何も無いのかが、痛いほど伝わってきます。
マドカのすべてが、この日々なんだなぁと、読んでいて切なくて、哀しくて。
でもその中にある、お互いだけが本当にお互いだけを必要としているという、二人だけの、唯一無二の、シド&ナンシーのような、他に何も持たない、互いが全ての、他を受け付けない関係は、それを感じたとき何故か微笑が溢れてしまうのです。
こちらを明るく照らしてくれます。
涙がこぼれそうです。
本当に良い作品に出逢えたなと岡田先生に感謝しています。
これからどうなるかは全く解りませんが。
願わくば。
二人にとっての日常というハッピーエンドを。
柿口さんと夢中になって人形作りを続けられる、マドカが綺麗で居られる毎日を願わずにはいられませんでした。
この話にとっての悲しい結末は、辛すぎるので。
すんドめ 8 (ヤングチャンピオンコミックス)
僕は久しぶりに漫画で泣きました。
確かにオチは予想できたかもしれない。
伏線も回収しきれてないかもしれない。
だけど、それだけの理由でこの作品を味わえないのは、力点の置き方が間違ってると思う。
相羽少年の気持ちを、早華さんの気持ちを想像すれば、この作品はどこまでも広がってゆく。
人物や背景の描き方も好きでした。
この巻ではありませんが、バスタブで花火をやったシーン、廃病院で夕陽を眺める早華さん、ここは思わず見とれてしまいました。
最初はただの学園ラブコメかと思ったものの、僕はこの漫画でたくさん考えさせられました。
異性との交際は何のためにするのか。
たくさんの女性と関係を持ったことがある男性はカッコいいのか。
僕はそう思わない。
そんな人より、相羽少年の方が、よっぽど男らしい。
僕に、鎖骨という新境地を開いてもくれたこの作品。
好きです、すんドめ。