フタリノワタシ
インディーズや同人音楽としては結構な作品をリリースしているが、メジャー作品としては殆どリリースする事のないLOVE SOLFEGEの初のメジャー作品。
とても聴きやすく美旋律が弾ける高揚感あるメルヘンムードのクラシカル・シンフォニックにピアノジャズ、プログレ調、J-POP、様々なジャンル音楽を上手く溶け合わせ、美しさに時には童心的、時には格好良さを決め込みとても安定したサウンドを展開している。
サウンドスタイル的にクサみがあるがアニメソング調とはまた違ったクサみを持ち、それは聴き手によってアニソン好きでも一般音楽を好む人にもこのサウンドを受け入れられる筈だ。
良く言うなれば音楽好きにこそ聴いてもらいたい作品だろう。
今作は彼等の同人時代の作品ほどLOVE SOLFEGEの個性が全て詰め込まれてはいる訳ではないが、差し引いてもこれは聴く価値が充分にある良作だ。
燦然會 ~コンサート3000回達成記念集會
このライブアルバムを手にしてから7年。
何度聴いても飽きない素晴らしく味わい深いライブ内容です。
最近さだまさしさんを聴くようになった方にも是非とも聴いてほしい。
Luxury~Classical best
ちょっとこのアーティストは経歴が複雑なのですが、取りあえずこのアルバム自体は同人時代に作った曲のベストと捉えてください。ですから、ある意味このアルバムが本来の「love solfege」の姿であるといえます。
さてこのアーティストのウリはなんといっても「現代風クラシカル」。曲全体を通してクラシカルという雰囲気こそあれ、決してありふれたリズムを刻まない。独特の打ち込みや工夫を凝らし、「ラブジュ」という一つのジャンルを作り出しているようにも思えます。
ただ、いわゆるゴシック的な雰囲気を持つ「乙女ゲー」などの主題歌等として使われた曲も多く入っておりますので、そこだけは事前に注意しておきましょう(曲によってはややアニソン風味である、ということです)。しかし良い曲は多いです。「due destini」などは、ベルカント唱法で謳われているのですが、歌い手さんの歌唱力が本当に素晴らしく、確かに教会的なイメージを残しつつも独特なリズムを刻み、常に見せ場が続いていきます。この曲を聴くためだけにこのアルバムを買っても損はしないはずですよ。