土星マンション 1 (IKKI COMICS)
かつて「プラネテス」というSF作品があった。宇宙という大きな存在のなかで知る小さな人間の性。
いや同じ宇宙モノでもそれとこの「土星マンション」は全然テイストが違って、少年の成長を通したハートフルな暖かい雰囲気の漫画。ただなんか読後観が似てる気がする。
SFなのに仕事がなんか地味な窓拭きという少年が主人公。両親はおらず自立しているなんてのも昭和臭い。屋台が並んでたり町の様子も懐かしい、それでいて未来的機械的な冷たさもあったりおもしろい設定。ある意味「銀魂」に近いかも。
でっかいスケール観で描かれているようでも人間通しの心の通じ合い(特に父と子の関係)が微笑ましく切ない。やさしく心が洗われる。
しかしハッキリした格差社会もある。その中でたくましく生きていかなくてはならないのは現代と似ている。地球全体が保護区なんて状況も実はもうそこまで迫ってるかもしれない。ほのぼの読めるかと思いきや以外と色々感じる漫画だ。
しかし一番言いたいのは、とにかく絵が可愛らしい。なんつーか、素朴な絵。誉め言葉として落書きのようなタッチがなんとも良い。久々にジャケ買いしたほど好き。ぜひ大人の人に読んでほしい。
ケンコー・トキナー ケンコー 天体望遠鏡 Sky Explorer SE120L 鏡筒単体 112034
中国製の激安アクロマート鏡筒ですが、笠井のSHWARZ時代に
しっかりと造り込みがなされておりコストパフォーマンスは抜群です。
眼視向けにチューニングされているためかF8.3という口径比から
想像されるよりも収差は少なく感じます。
(さすがに月などの明るい対象では青ハロが目立ちますが…)
付属のアイピース2本(PL10mm、PL25mm)も良質で無理がありません。
願わくばF12程度の長焦点鏡筒もリリースして欲しい!
土星マンション 2 (IKKI COMIX)
単行本の楽しみのためにIKKIの購読をやめたんですが。
やっぱいいですよね。土星マンション。ミツくんの成長と、周りの人たちの関係と、温かさと、夢と現実と、云々。
あと、この作品は「仕事」っていう形而的な、全うに生きていくうえで切っては切れない生業というものに対して「誰のために」「何のために」その上で、「自分の立場がどうであれ、それに誇りをもてるか」
そういう根源的な意識の在り様を、ミツくんたちを通して教えてくれてるような気がします。
多分作者の岩岡ヒサエさんも漫画載りだす前はどっかで働いてたんじゃないのかなぁ。知らんけど。
ちょっとSFが入った岩岡ヒサエワールド「土星マンション」の二巻。
おススメ。
土星マンション 7 (IKKI COMIX)
完結編としてはちょっと不満も。
ソウタが無事だったことやミツの真っ直ぐな思いなんかが描かれているところはとてもいい感じに捉えられます。
ですが多数の被害者を出す結果になったニシマルのラストは…。
通して読むと一本の映画を観た気分に。
岩岡さんの次回作も期待したいです。
聖闘士星矢 天界編 序奏 ~overture~ [DVD]
リアルタイムの頃からの星矢ファンだが、これは面白い!!こんな星矢は見たことない!こんな星矢が見たかった!静寂の中にも熱いものを感じた。星矢が内なる自分と対面し、それでも聖闘士であり続けようとする描写が丁寧に描かれていて、ただ上辺だけで突っ走るやんちゃ坊主じゃないんだな、と感じた。やみくもに「アテナを守る!」の言葉だけで戦う作品を作り続けるより、ここで少しキャラクターの心理描写を掘り下げた作品を置いた方が続編(あるのか?)に深みがでるだろう。そういう意味でも星矢と沙織にスポットを当てたことで星矢がアテナの為に戦ってきた理由をより明確にできたのでよかったと思う。シャイナの言葉もメッセージ性が強くアニメだけでは終わらない質の高さが伺える。
絵の美しさもどの作品より群を抜いている。一度観ただけでは理解しにくい作品だが繰り返し観れば奥の深さがわかるはず!星五つ!そして続編があるのならどうかオリジナルキャストさん達が演じてほしい!(これ切実!)