ニヒルなグレムリンと~ちゃんの超絶雑記帖

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残り全部バケーション 溝口と岡田という裏稼業コンビをめぐる5つの連作短編。
正直いって、最初の3作目までを読んだ時点では、
買って損したかな、、、と思ってしまいました。
つまらなくはないんだけど、よくあるいい話だったり、
それなりに工夫しているけど爆発力がなかったり。
3本目の「検問」は以前別のアンソロジーで読んでたり。

それが、第4章の「小さな兵隊」で一気に面白くなり、
同時にそれまでの3編をまとめ上げる役割も持ち、
これぞ伊坂幸太郎!というワクワク感に変わりました。
そして最後の一本、これはもはや「マリアビートル」並みの
展開となり、セリフもどんでん返しも最高潮。
終わり方も「バイバイ‐」よろしく、いさぎよい爽快感と
読者の想像の余地を残します。

五年間に書かれたそれぞれの短編をひとつの大きな
世界観でまとめ上げる手腕、さすがです。

ペリーヌ物語 ファミリーセレクションDVDボックス 世界名作劇場の中では知名度が低い方ですが、その分、知る人ぞ知る最高傑作です。
レンタルではなかなかお目に掛かれないので、つい購入してしまいました。

ハイジ、ラスカル、フランダースあたりは確かに名作だと思いますが、
単純に「お話」としての魅力はペリーヌ物語の方が数段上だと確信しております。
とても清々しいハッピーエンドは、きっと見た人の心を豊かにしてくれることでしょう。
自分には子供はおりませんが、子供ができたら絶対に見せたい作品です。

唯一の欠点を言うと、主人公の見た目がとても地味なことでしょうか。
良く言えば素朴ですが、せめてもう少し華があっても良かったと思います。
バロン()の造形も冗談じみていて、いかがなものかと思います。
まあ、どちらも話にのめり込むと全く気にならないのですが。

とりあえず、素晴らしい作品ということだけは自信を持って断言できます。
おススメです。

SOSの猿 (中公文庫) 酷評する方が多いみたいですが…、私は良かったと思います。

最近の私自身のモヤモヤに対する答えが書いてあるような作品でした。心にじんわり沁みる感じです。
初期作品のような読み終わった後のスッキリ感は確かにありませんが、伊坂さんらしさはあります。

小説を漫画にしたり映画にしたりは大嫌いですが、、、五十嵐大介さんの漫画(カボチャの冒険)を一冊持ってたり…表紙にがいたり…やっぱり繋がってるなぁ〜と勝手に感動してました。コミックも読んでみようかな(笑)。

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