遊戯王【劇場版】 [VHS]
東映版の遊戯王の存在は知っていても、実際には見ていないという人はおそらく多いと思います。古いマイナーアニメまでDVD化している中で、東映遊戯王はVHSしか……それも今では中古でなければ入手できない。という問題もありますが、ファンならばある多少の労力を割いても見る価値はあるかと思います。この旧劇場版は三十分という時間の中でまとまりがよく、主要人物のショウゴくんの内面もしっかり描写されていました。だからこそ引き起こされるラストシーンの感動が一番の見所な気がします。
ただし、今の遊戯王OCGに馴染んでいる人が見れば、デュエルシーンで「え? リリースは?」「ルールどうなってんの?」って疑問符が浮かぶかもしれません。当時は今のようなしっかりしたルールはなく……というか今のOCG自体出ていなかったので、『これは年代の古い作品』ということを念頭に置いた方がいいかもしれません。
遊☆戯☆王5D’s DVDシリーズ DUELBOX【3】
このBOXに収録されている第47話から、本格的にシグナーとダークシグナーとの戦いが始まります。遊星、ジャック、アキ、龍可&龍亞がそれぞれの因縁の相手と個々に対決するというもので、よくあるベタな展開ですが個人的には好きです。GXの七星編のように、主人公以外のサブキャラがあまり活躍せずに終わるような流れにならなかったのは好印象。また47話と48話では、龍亞とダークシグナーの中で最も地味な男・ディマクがデュエルしている最中に、龍可が精霊界という所に行って冒険するような変な展開になったりしますが、遊戯王ではたまにあることなのであまり気にしないようにしましょう。
その他では、カーリーがダークシグナーになってしまったり、遊星とアキのフラグが立ちまくりだったり、クロウとイェーガーという異色(?)コンビのデュエルがあったり、遊星とラリーが闇のデュエルをしたりと、なかなか飽きさせない話が多くて楽しめます。
特に第46話は、遊星役の宮下さんの声優としての成長が垣間見える回でもあります。ラリーが消滅した際の「ラリぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」は絶品です。
遊戯王 1 (集英社文庫―コミック版)
GXも5D'sもこの『遊☆戯☆王』があってこその作品なんだな〜、と改めて実感しました。
私はアニメでしか遊戯王を見ていなかったので結構新鮮でした。『最初からデュエルじゃなかったんだ』とか『色々なゲームがあるな』とか。個人的には最初のバクラ戦の話が好きです。あと、遊戯と城之内の『根っからの少年漫画』という感じの青臭い(良い意味での)友情も。
シャーディー編では一気に人気ががた落ちになり、打ち切りの話も出たというのには正直驚きました。しかし、それを支えたのがこの作品が後にとても有名になるきっかけを与えた『マジック&ウィザーズ』なのです。そう考えると高橋先生は、遊戯達みたいに奇跡を起こしたんじゃないのかな、と思えてしまいます。
『遊戯王なんて子供っぽい、ダサい』なんて思って毛嫌いしてる方もいるようですがそれは大きな間違いです。今のジャンプ漫画には無い魅力を持った作品だと私は思います。
DUEL ART 高橋和希 遊戯王イラスト集 (V‐JUMP SPECIAL BOOK)
書き下ろしや、作者のWebで発表されていたイラスト、文庫本版の遊戯王の小さく印刷されていて「もったいない!」と思ったイラストが
大判で見られたりとお得でした!
ラフやイラスト制作工程などのページ、ロングインタビューも読みごたえがありました。
作者がこんなアーティストのことが好きで影響を受けた、など分かって興味深かったです。
結論から言うと、買ってよかったです!ドン☆