Reminiscence
3年振りに本CDを聴いた(初回(2008.4月))が、1曲目の「モンテカルロで乾杯」でぶっ飛んだ!全く古さを感じさせず、新鮮だった。これはBlu-spec CD(臨場感が素晴らしい)ということもあるのだろうし、小田裕一郎氏のアレンジ、プロデュースの妙もあるのだろう。しかし、何より庄野真代の歌唱レベルの高さを讃えるべきであろう。庄野は35年の歌手生活の中で、最近は大学〜大学院〜NPO法人(国境なき楽団)の設立、ライブスペース(Com.Cafe音倉)の開設などの活動も精力的に行っている(現在は被災地支援のコンサートも実施中)。それらの活動とともに「歌」があった。そして、その歌唱力は深化しているのだ。選曲もやはり良い。そして今回は「Hey Lady」のセルフカバーがBonusされている。再発であるが、やはり買いだろう!6月には「リミニッセンス蒼」(男性シンガー曲のカバー集)の発売も予定されている。プロ・シンガーのカバー集をじっくりと味わいたい。
おんがく白書 庄野真代 [DVD]
本日PMに届いた「LIVE@音倉」とセルフインタビューの二部構成です。
長いフアンとしては生き方等は「トークショー」等で一応知ってはいます。
圧巻はなんといっても「最新LIVE」です。浜田山〜ず+加藤実さんのピアノバックでの。
NPOの拠点でもあるLIVESPOT「音倉」でのアコ風のLIVEは何度見聞きしても
素晴らしいです。「リミニッセンス」からの選曲も含め、これだけまとめてのLIVEの
DVDは初めてです。at homeな雰囲気の中で奏でられる友人サウンド的な名曲の数々。
特にJAZZYな「モンテカルロで乾杯!」はもうセルフカバーの頂点です。
DVD以外のLIVEでは聞いていても、「音倉LIVE」が何度も聞ける!!
必見のDVDです。「リミニッセンス」シリーズへの取り組みについても
「単に私がカバーするのでなく、個々の歌の主人公へなってみる必要があった」と
深いことを述べておられます。デビュー35周年のコンサート前に、これは必見の
DVDです。
庄野真代、支えあう社会を奏でたい─国境なき楽団からはじまった挑戦
読んでいて、嬉しくなり、元気を貰える本である。庄野さんの凄いところは、夢を持ち、それを一つ一つ実現して行くところだ。誰しもが夢を持つことはできる。しかし普通はそれを実現して行くことが難しい。彼女はある時、これまでやりたくて、「やっていないことリスト」を作成したのだそうだ。人生、いつ終わるか分からない!、これから、それらを一つ一つ実現して行くことにした、ということだ。そして、大学〜大学院、海外留学、コンサート配達、市民コンサート、コミュニティ・カフェ、などなどを本当に実現して来たのである。その成功の秘訣は何であろうか。私は、それは、「三方良し」(自分も、相手も、世の中も良くなります様に!)の発想だったからだと考える(神様はお見通しで、自分だけ良くなれば良いなどと思っている凡人の夢は叶わないのである)。それこそが、彼女の唱える「支えあう社会」の実現に繋がって行くのだと思う。彼女なら、その皆の夢を叶えてくれそうな気がする。マニュフェストならぬ、マヨフェストの実現に向けて、Going mayo way!で頑張って貰いたい。