[同人PCソフト]東方神霊廟 ~ Ten Desires.
画面中にあふれる弾をよけながら敵を撃破していく、いわゆる弾幕シューティングゲーム。東方Projectシリーズの最新作である(2012年6月10日現在)。
使用キャラ(自機)は、霊夢、魔理沙、早苗、妖夢の4人。キャラごとにショットの形態がかなり違うので、自分の好みに応じた戦闘スタイルが選べる。筆者は霊夢、妖夢を主に使い、15時間ほどプレイ。簡単ではあるが、各キャラごとにストーリーが用意されている。
遊び方としては、全キャラ、全難易度のクリアを目標にする方法がある。後はスコアアタック。筆者の場合は、イージーのみで4キャラでクリア&スコアアタックなど、腕に自身がなくてもそれなりに楽しめると思う。
シューティングゲームとしての完成度は高い。弾と自機の当たり判定が見やすく、納得いかない被弾はない。また大量の弾が美しくなめらかに動くさまは見ているだけでも楽しい。また背景画面も、桜の花びらが舞ったりと、和風な美しさを持っている。
パッケージの[カリスマチックなエンシェントなシューティング幻想]にいわれるように、独特な世界観が面白い。寺、妖怪、巫女、聖徳太子、霊界などをキーワードとした、怪しくも美しい世界観の中、弾幕の嵐とともに駆け抜ける感じである。
サウンドは今回も面白いものが揃っている。ただ、東方妖々夢などの屈指の名曲ぞろいの作品と比べると劣るようである(個人的な感想)。一回聴いた曲はタイトル画面でいつでも再生出来る(これだけでも価値あり)。
Endingは短くまとまっており、難易度や使用キャラごとに、何パターンか用意されている。筆者の場合、難易度イージーのエンディングしか、見ることが叶わなかった。今後、難易度ノーマルの攻略まで含めると長く遊べそうである。
キャラや世界観はクセがあり、万人にお勧めできる作品ではないが、東方が好きな人なら楽しめるはず。
妖精大戦争 ~ 東方三月精[同人PCソフト]
鬼畜な弾幕を避けるのではなくチルノの能力で華麗に凍らせながら進んでゆくというゲームです。
弾幕をちゃんと凍らせないとエライ難易度になります。
クリアするまでのステージこそ3つですが、ルート分岐があり難易度も異なってくる為、
全ステージの攻略には時間を費やし、長く遊べます。
東方の中ではまず敵配置、分厚い弾幕が来る場所を的確に覚えないと始まらないくらいのかなりの覚えゲーですが、
慣れると意外とシリーズでもクリア自体は易しめで爽快なゲームに感じてくるかも。
分厚い弾幕が来る場所を覚え、まるでRPGの経験値稼ぎをするように、凍らせて行けば、
パワーアップもし、ボムも増えますし、残機もガンガン増えてくれます。
難易度ハード以上になるとザコを倒した時に自機狙いの撃ちかえし弾が追加されますが、
これにかすったりすることによってさらに凍らせる為に必要なケージが早い速度で上げられたりする為、
裏を返せばノーマルの時以上に凍らせまくれるということで、単純に難易度が上がるという以上にプレイしていて爽快な気分になれます。
ただし洒落にならないような致命的なバグ↓があるのが残念。
プレイ中にポーズした時に現れる項目の「最初から始める」を選んでプレイしたリプレイを保存し、それを再生しようとするといきなりフリーズしたり、
本編クリア後にエクストラステージクリア後のメッセージが出てきてしまい、エクストラが勝手にクリア扱いになっている等、多数のバグが報告されています。
プレイ前に必ず「東方シリーズ不具合まとめWiki」に目を通すようにした方がいいです。
特に本編3ステージクリアを目指しているプレイでは、
プレイ中にポーズ→最初から始める
は選択しない方がいいかと思います。
上海アリス弦樂団が送る東方STGの第12弾です。
今作の見所は「東風谷早苗」の自機参加と新要素の「ベントラーシステム」(UFO)です。
ベントラーシステムとは、特定の敵の撃破時に登場する3色のUFOアイテムを
一定のパターンで揃える事により画面に大きなUFOが登場。
そのUFOにアイテムを時間内で一定量吸わせた後、撃破する事で自機やボムのかけら、
大量の得点アイテムなどを吐き出す・・といった今作が初登場のシステムです。
どのタイミングでどの色のUFOが出てくるのかをある程度把握する事が、
ハイスコア、ノーコンティニュークリアへの近道です。
プレイ感想としてはベントラーシステムが中々面白く、BGMのクオリティも高い良作だと思いました。
しかしシリーズを通してプレイし続けている人間にとってはもう少しSTGとしての
新要素が欲しいかな、という事で☆4つとしました。
東方星蓮船 ~ Undefined Fantastic Object.[同人PCソフト]
自機では霊夢、魔理沙の他に、新たに早苗が自機で使えます。
各キャラごとに装備品が2種類ずつの計6機体。
今作の東方の最大の特徴としては、特定のザコ敵を倒すと現れる赤、緑、青、3色変化という4種類のベントラー(小さいUFO)を
同じ色3つ、あるいわ3色違う色3つ集めて大きなUFOを呼び出し、その大きなUFOにザコの群れを倒して行くとどんどん現れるアイテムを一定数つめこませ、
ボムや1UPに関わる欠片(☆型アイテム)などを出したり、UFOを破壊して敵弾を消したりしながら戦いを有利に進めて行くという流れです。
今の説明の通り、今作の東方は複雑な上、さらにゲームを難しくしているのが、
道中のベントラーを出すザコ敵の出る場所をだいたい覚えた上で、自分が取りやすいと思える理想の位置に向かってくるように先読みしてベントラーを出し、
さらにどこに大きなUFOを呼ばせてどのくらいのタイミングで撃破するかという戦略性でしょう。
出てくるベントラーの場所は最初から決まっておりますし、回収パターンがきちんとできるようになれば運の要素はないものの、
やはりステージ道中の弾幕の嵐の中でこれらの行動のパターン化を要求されるあたりは、東方の作品の中でも複雑さを極めているかと思います。
高難度プレイ時などはパターンを組んでも、1つでもベントラー獲得をミスするとその後は立て直すまでガタっと崩れやすいのが怖いです。
でもこれができないと、ボムも残機も沢山増えません・・・
少なくとも紅魔郷や風神録みたいなオーソドックスなタイプとは違います。
ボスの耐久度は前作地霊殿に比べると低めで、ボス戦もボムの強い機体ならゴリ押しが利きやすく、
NORMALくらいまでならベントラー獲得をいくらかミスしてもまだ余裕があるくらいに調整されているようで易しめですが、
HARD、LUNATICは今までの東方作品の中ではかなり難しいでしょう。
ボスのスペルカードの難易度もLUNATICあたりになるとかなり異常で、
特に5面ボス寅丸星、ラスボス聖白蓮の鬼攻撃のオンパレードはむしろ必見です。
とにかく歯ごたえのある難度の東方がやりたいという人におすすめします。