異端の数ゼロ――数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
難しい部分の説明では、グラフや図やイラストを提示しながら説明してくれるので、数学が得意でないわたしでも付いていけた。なかでも複素平面の説明は秀逸で、「円は直線と同じ」という概念が直感的に理解できた。
チャールズ&レイ・イームズ 映像作品集 DVD-BOX
イームズの作品集は既に一枚「EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界」が出ています。
このDVDは決定版的で、一般的な意味では十分な内容だと思います。
値段を考えれば、一般的にはそちらのDVDのほうを推薦します。
DISC-1は、特典映像を除けば全く同じ内容ですし。
(イームズの娘と孫の創った特典映像は一見の価値があると思いますが。)
ですが、この手の映像を見たがる人はすでに「椅子のイームズ」というイメージを離れ、「クリエーター・イームズ」丸ごとに興味がある人ではないかと思います。
そういう人には堪えられない充実した内容になっているように思います。
書物でしか紹介されていなかった、いわば幻とも言える映像がテンコ盛り。
特に、アイディア・フィルムは、イームズ夫妻がどのようなものに、興味を持ち感動していたかが生々しく捕らえられていて、感慨深いものがあります。
個人的には、DISC-2が特に楽しめました。
「デザインQ&A」のイームズの回答、楽しい「IBMマスマティックス・ピープ・ショウ」、伝説の「ポラロイドSX-70」、椅子の生産工程をまとめた「ファイバーグラス・チェア」、どれも最高です。
映像は、米原版からプリントして日本でレストアしているようです。
程度はまずまず、見苦しいところはありません。
欲を言えば、せっかくこれほどの値段で出すのですから、もう少し中身をサービスしてくれてもよかったのではないでしょうか。
わが心のジョージア―レイ・チャールズ物語
原書が出版されたのが79年。丁度「ブルース・ブラザーズ」出演の頃だろうか(私事だが、自分が初めて彼を知ったのも、この映画)何故その時に日本語版が出なかったのだろう。その頃でも既に世界的なミュージシャンだったのに。それはさておき、本書を読んで感じ入ったのは、彼のハンデをハンデと全く思わない意思の強さ。音楽に対しての飽くなき向上心。一見にこやかなステージ上の表情から思えない程の、まさにデビュー当時の異名「高僧」のような厳格さ。ドラッグや女性関係に対しても自らルールをきっちり守っていたのには感服する。それは万人に当てはまるか、出来るものではなく、不幸な生い立ちから、天与の才能(ジニアス!)と努力によって音楽の神様に祝福された「ブラザー・レイ」になったのだ、というのが本書を読んで唸る程に良く解った。映画「レイ」と併せて、彼を音源とは違う方向から知りたい方にはマストな一冊だろう。
EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界 [DVD]
イームズのpower of tenを最初に見てから約2年がすぎた。それでも、あの時の衝撃は鮮明に残っている。あんな以前にこんな素晴らしい発想で映像を創っていたなんて!このDVDが出ると聞いて、思わず買ってしまいました。この作品を見て改めて感じたことは「子供の頃に、これを見ていたら、人生が方向転換してたかもな~」です。この夢のある映像をあなたも共有しませんか?
グレイテスト・ヒッツ
この商品には、僕が カスタマーレビューを書いている時点で、もう既に 7つのカスタマーレビューが投稿されていますので、詳しい内容等はそちらをご覧頂き、補足分を書きます
まずこのCDには
・英語の歌詞
・英文ライナーの翻訳
が、付いており
・英語によるブックレットには 彼の写真 が掲載されておりますが
・英語の歌詞の対訳は、ありません
(因みに映画「Ray」の国内盤サントラ と 「モア・ミュージック&インスパイアド:Ray」には英語歌詞と、最新歌詞対訳の両方があり、ここに収録されている曲も結構ありますので、そちらをご覧になられると、より理解が深まります)
しかし、選曲も素晴らしく、まさに入門編には最適で、うまく彼の代表曲を捉えていると思います
(さすがに、活動歴が長いので、2枚組でも振り返るには足りないのですが…)
そして、これは 彼に限らずですが、特にシンガーソング ライターの作品は、出来るだけ国内盤を買い
(国内盤でも歌詞対訳が無い物が、このCDのようにありますが…)
歌詞に込められたメッセージや、時代背景、その人の歴史、を、理解して聴くと感動が多いです
あと、楽器の演奏にも耳を傾けると、今まで聴いていた楽曲の印象が変わり 新鮮で さらに魅力的に聴けると思います