リバース ムーン(通常版)
イラストは良いです。
クオリティも高く、絵師さんも上手いです。
ただ、とにかくストレスのたまるゲームです。
ローディングが長い。長いだけではなくいちいちいろんな個所に挟まります。
とくに拠点での会話は全てキャラクターが短い返事を音声で返してくれるのですが、ノイズネットの窓口になるキャラクターまでがそれなので、買い物や依頼をみるのにいちいち長いローディング時間とそのキャラクターの同じ台詞を何度もきかなくてはなりません。不便です。
戦闘についてもいちいちロードが長いのが…あと、戦略性ですが、ネタバレになるので詳しくはかきませんが、シュミレーションの癖に力押しな部分がありすぎます。
そのやりかたにしても考えるべき部分はあるのですが、戦闘バランスが悪く敵が強いので、どうやったら効率よくゴリ押しできるか、といったような感じの戦略を只管考えて戦闘を進めることに…。
ストーリーは細かい導入、流れの詰めが甘いのを覗けばまあまあ面白いのと、キャラもそこそこですし、イラストが良いのでゲーム評価そのものは星3つですが、楽しめるかどうかは疑問です。
たとえシステムを気に入ってもローディング時間にまけてストレスばかりがたまってしまうのは、地道にストーリーの本筋とは関係ない戦闘や依頼をこまごまとこなしていかなくてはお金も経験値もたまらないゲームとしては多大なマイナスポイントになってしまうので面白さは1とさせていただきます。
ストーリーはこのまま、ローディングや余計な部分にはいる演出を全てカットした状態であればもう少し高評価をつけたいのですが…。
リバース ムーン(限定版)
最初、誰しもゲーム誌等でゲーム画面を観た時、思ったでしょうが、もう、ほとんどクリソツです。
某、日○一ソフトウェアのデ○スガイア等に。
バトルフィールドの移動範囲、攻撃範囲表示はもちろん、武器等のネーミングセンス、登場人物は曲者揃いでコミカルながらシナリオはしっかりしてたりする全体的な雰囲気はまさにそのもの。
ただ、やはり二番煎じは二番煎じで、本家には適わず、細部に粗がちらほら。
特に、会話シーンが酷い。
会話にロードが入るので、表示されている台詞に音声が遅れてくる、まさにいっこく堂の独り衛星中継の芝居状態。私は敬意をこめ、いっこく堂システムと勝手に呼んでいます。(苦笑)
そのせいで、物語を彩るはずの会話シーンがかなり苦痛に感じます。オプションで音声をオフにできればよかったのですが、その機能はなく・・・。
また、本来のこの手のゲームの肝であるショップも物語をある程度進めなくては使えなく、回復アイテムもクリア後の景品頼みで、本来ならチュートリアル的に進める序盤が一番辛いのが・・・。
想いを具現化し、武器とする「想具」というネタはいいが、実際ゲーム中では使い方が微妙。特に想具を発動し、行動ポイントがある限り、攻撃しまくれるのはいいが、相手を倒しきれないと、自分のターンが全然周ってこない状態に陥り、それが敵が多いステージだともう目を当てられないタコ殴り劇場になるのが、まさに痛い。
総じて、そういう難点も逆にやりこむべき要素と前向きに捉えれば、楽しめないこともないので、難度の高いヤリコミSRPGが好きな方は試してみては???
ただし、システムに快適さを求める方は苦痛以外なんでもないので、避けた方がよろしいかと。