終わらない夏に
平成6(1994)年6月15日に発売された、通算14枚目のオリジナルアルバム。
先行シングル「夏を抱きしめて」を含む全11曲収録。
ちょうどこのアルバムが発売された当時は、小室ファミリーがブレイクするなど
ミリオンどころかトリプルミリオンセラーが出るなど、音楽業界全盛の頃でした。
そのおかげかわかりませんが、このアルバムもミリオンセラーを記録しています。
しかし、その数字にふさわしい、充実した内容になっています。
1曲目の「もう負けないよ」はアルバムのオープニングにふさわしく
これから何かワクワクすることが始まるナンバーで、次いで大ヒットシングル「夏を抱きしめて」
3曲目の「終わらない夢に」と、この流れで一気にTUBEワールドに惹き込まれます。
7曲目の「傷だらけのHero」は、多くの人を元気づける前田さんの歌詞と
春畑さんのギターテクの冴え渡った、アルバムの隠れた名曲。
10曲目は、ライブでも定番の「Horizon」、
そしてアルバムのトリにふさわしい壮大なバラード「夏よありがとう」で余韻にひたり
再び1曲目に戻り・・・エンドレス。
オリジナルアルバムをおススメするなら、このアルバムもその一つになるでしょう。
個人的なおススメは、1曲目「もう負けないよ」、7曲目「傷だらけのHero」、11曲目「夏よありがとう」。
おおきく振りかぶって ~オレらの夏は終わらない~ イベントDVD
声優さんのお顔とか見ても全然区別つかないし
アニメのイベントって一体何をやれば間が持つの?と
思っていた自分を待ち受けていた舞台内容は
未アニメ化場面のアテレコだったり
入れ替えアテレコだったりした訳です。
とにかくあの「ま○”いプロテイン」が補完されたのは
巣山FANには外せないです(笑)
原作至上主義の方には「映像特典」で原作絵のみにアテレコな
「ま○”いプロテイン」も入っているので買う価値あるかと!
そして、他人の感想、解釈、意見を聞くのがお好きな方は
「キャストが選ぶ名場面」などがあるのでお勧めできますよー!
関わっていたキャストの皆さん全員が、思い入れを持って
アニ振りに接してくれてたんだなあと判るいいイベントでした。
買い。
終わらざる夏 上
広告の内容に惹かれ、おもしろいそうだと思い、著者の作品を初めて読みました。
しかし、この作品で最も期待していた、占守島での終戦調停の様子などはまるでなし。ロシア上陸後の記述も、ロシア将校の回想風で内容も少なく、玉音放送(日本の敗戦)後に占守島で何があったのか?を知りたいと思い、ドキドキしている方には物足りないかもしれません。
ただ、戦時中のいろいろな階層の人々(軍人、民間人など)の視点から、時にはロシア人の視点も含ながら物語を展開しているので、最後まで飽きずに読めると思います。
占守島で本当は何があったのか気になる方は、大野芳氏著「8月17日ソ連軍上陸す 最果ての要衝・占守島攻防記」もあわせて読むと、よりこの作品を楽しめます。
終わらざる夏 下
登場人物が多いから把握しづらいところはある。
そんなわけで上巻はなかなか読み進めるのに時間がかかってしまった。
しかし、ここをきちんと読まないと下巻のそれぞれの生きざまに辿りつかない。
立場も過去もも未来も年齢もまったく違う人たちが、ひとからげで戦争という事象に巻き込まれてゆくのが戦争であるならば、こうした書き方も必要なのだろう。
ちゃんと読んでほしいと思う作品のネタばれはしたくないから、詳細には触れないが、鬼軍曹がよかった。
翻訳家も、少年兵も、赤紙を届け続ける男も、疎開先から東京を目指す子供も、先生も…。
彼らの誰ひとり、たとえ世の中においてどんな些細な役割を担う人間であっても、失ってもよい人生などではなかったのだ。
戦争をテーマにした作品は数多いが、登場人物の声が聞こえる作品は意外に少ない。
その点ではさすが浅田次郎、彼はやはり小説家なのだと認識させられた。
☆は5つでもよかったが、「蒼穹の昴」が5つならという意味です。