夏の吐息 (講談社文庫)
短篇6話。解説 堀茂樹。
秘めごと
月の光
パロール
夏の吐息
上海にて
春爛漫
「上海にて」は、なぜ上海なのかがわからなかった。
全体に死と恋愛とが交互に現れる叙述的な小説。
小池真理子が目指しているものは分かった。
明るい気分の時は、明るい気分じゃないときには読めないかもしれないと感じた。
暗い気分の時に,底から這い上がるのに読めるかもしれないと感じた。
読むときの姿勢の持ち方でなんとか読めるのかもしれない。
SMILE
伸びやかで表現力に富んだジャズ・シンガー、小池真理子さんの前作「BEWITCHED」から4年ぶりのニュー・アルバム。原曲を大事にした素直な節回し。「Samba em preludio」や「Corcovado」といったボサノヴァで、リラックス・ムードに浸れる一方、インスト・ナンバーでもある「On green dolphin street」や、マイルスの「All Blues」「Four」で、じっくりと傾聴させる歌声もまた魅力的。キュートなヴォイスを聞かせる「Summertime」では、ビートを効かせたアレンジが印象的。心にしみるようなメロディのアルバム・タイトル曲「Smile」、そして一言一言を語るように言葉を送りだす「Maybe you'll be there」が実に味わい深く響きます。腕利きのミュージシャンをバックに、小池真理子さんの多彩で幅広い表現の数々が楽しめる好盤です。
湘南☆夏恋物語 [DVD]
美男美女のアイドルのドラマって感じで、ストーリーも題名通り爽やかでどろどろ感はないです。ゆったりとした気持ち、ぼーと観ていたい時、心がちょっと疲れた時はお勧めかも。
特典映像は、短いながらも俳優陣の素顔が観られファンには嬉しいです。
恋 (新潮文庫)
小池真理子の小説を読み終わると、満足感とともに気持ちのよい疲れがあることに気づきます。タイムスリップなどしたこともありませんが、時空を越えて現実に戻ってきたときは、こんな感じがするのかもしれません。それほど彼女つくりだす世界には手ごたえがあり、吸引力があり、温度があるのです。
主要な登場人物3人はそれぞれ、傲慢で嫌らしくずるいところがたっぷりあります。身近にいたらたまったものではないでしょう。しかし、快楽や欲求に素直な、彼らが作り出す空間には、母親の胎内にいるような安らぎがあります。世間はモラルで動きますが、やはり人は理屈抜きに自分をさらけ出せる場所がないと息が詰まるもの。ここでたっぷり癒されましょう。あたたかいベットにごろっとひっくり返してなめるように読んでほしい。感覚で味わいたい小説です。
沈黙のひと
私には介護経験が無いし、両親を看病した事もないのでリアルに感じとれなかったけど、小説は疑似体験出来るのが魅力でもある訳で・・・
しかし、小池文学は全ての情景や経験、食事、時に暴力的な動きも、美しい描写、表現になるゆえ、介護もどこか「美しい」魔力に錯覚しかり。。。
それが良い面と悪く出る面を持ち合わせているのか???
前半に出る、アダルトビデオ等もどこか今回の小説世界に浮いた感じもひめないが、そこは男性、ありえる話。。。
表紙のデザインも紙、電子書籍では味わえない内容とおなじ比率で意味があると思うので、その感想も。。。
デザインはイメージどうり。内容とマッチ!
小池さんの父の思い、随所に感ずる。