清水寺の謎 なぜ「舞台」は造られたのか (祥伝社黄金文庫)
清水寺の1200年の歴史のうち、戦火や失火で10回以上焼け、また廃仏毀釈で荒れてしまったりした苦難が描かれています。中盤では収蔵品や展示物について解説があります。
「俗説清水の七不思議」では笑えました。もし清水寺に行かれる予定があるのなら、この第12章と次の「清水寺堂塔の今」を読んでから行くと、見過ごしてまいがちな面白い発見があることは請け合いです。
ただ写真や図版が少ないため、ちょっと物足りない感じがしますが、清水寺門前会のホームページ(http://www.monzenkai.com/)ではカラーで紹介されていて、それを見ながら読み進めると良いでしょう。
般若心経・観音経
「ポケット般若心経 講談社の実用Book (大本山読経CD付き)」(ひろ さちや)を購入した後、「超訳でない解説本も読んでおこう」と思い、瀬戸内寂聴氏の「寂聴 般若心経」を読み、勢いに乗って「寂聴 観音経」も読みました。そこで「観音経」にも興味を覚え、iPodに入れるべくAmazon.co.jpでCDを探して本製品を購入しました。携帯用の経典付なので、2枚組みを思わせるパッケージの大きさです。収録内容は「摩訶般若波羅密多心経」(4分40秒)、「妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五」(19分30秒)、「妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五偈」(6分6秒)、「観音信仰について」(28分48秒)となっています。(全59分8秒、iPodに入れる容量として54.8MB)
この経典にはお経の部分には振り仮名がついているので、読誦をフォローしやすくなっています。あと大西良慶氏(清水寺元貫主)の解説「観音信仰について」が味があって良かったです。(コテコテの関西弁ですので、特に関西出身者は馴染みやすいと思います。関西弁に全く馴染みのない人にはややツライかも?) ただ、お経の意味を一字一句知るには解説書が別途必要だと思います。先に挙げた瀬戸内寂聴氏の文庫本は面白く読めましたのでオススメします。
新版 古寺巡礼京都〈26〉清水寺
春には、ちょうど清水の舞台から見下ろせば、幾枚もの着物を重ねたような桜の織り重なりが見事に鮮明に目に焼きつく清水寺です・・・
好きなお寺は幽玄的な泉涌寺どすし、それから幻想的な東福寺やとか、あっそうや、曼殊院も気に入ってるし、そやかてまだまだ、思い出して数え上げたら二十や三十は出てくるはずで、京都で生まれ育った私には、お寺のある風景は、普通の、何の変哲もない日常茶飯事のことどす。(舞妓さんじゃあるまいし実際にはこの様な京言葉は使いません)
お寺好きが高じて小学生の時に「社寺仏閣研究会」というクラブを作って京都中のお寺や神社を見て回ったのを自慢げに父に話すと、親子は似るもんやなワシも小学生の時に「お寺鑑賞同好会」を作って京都はおろか奈良まで行ったんやでえ、やて。いややわ〜あ、すかん蛸。
その中でも清水寺はいってみれば私のホームグランドでした。すぐそばに住んでいたので、遊び場で通学路で、単に近いだけでなく四季の花々の美しさ綺麗さは天下一品で、春は桜・秋は紅葉の花見に家族総出で散し寿司や酒さかな、飲めや歌えの酒宴・吟行は毎年恒例の行事として子供心にも訳判らずとも愉しみでした。
春の穏やかな風を感じて境内の子安の塔の近くの草原に座って本を読んだり、それからこれはいわば穴場なんですが、音羽の滝を過ぎて阿弥陀堂・釈迦堂も後にして普通の参観者も足を踏み入れたことのないもっと奥へ入り込むと、忽然と奈良時代か平安時代にさかのぼったような森林の中で神聖な気持ちで沐浴したり、さらに分け入って地主神社や成就院から離れてギター弾き語りで歌を作ったり落語の練習をしたり、仁王門の横で観光客相手に気紛れでにわかガイドになってお寺の歴史を講釈したりなど、思い出は尽きません。
この本で清水寺貫主の森清範と『ジョゼと虎と魚たち』の田辺聖子は、寺の来歴や見所を存分にあますところなく語っています。
ただ私自身は読んでいくうちに、思い出が頭を持ち上げてきて半分以上前述のようにノスタルジーに浸って書くしかない情況が現出してしまいました。
鮮明に、幼い頃の母との会話が甦って来ました。
「どこ行くねん?」
「ちょっと、きよみずさんまで」
京都・四季の名風景 春夏秋冬と名所旧跡の映像美 The Beautiful Seasons of Kyoto [DVD]
去年の春に京都に旅行に行きました。
どうしてもまた行きたいな〜と思っていたところにこのDVDを発見!!
ちょっと悩んだけど購入して正解でした。
たくさんの名所が本当にいっぱい詰っている感じで京都を満喫できるDVDだと思います。
ハイビジョンじゃないのは残念ですけどそれでもそれ以上に価値はあると思いました。
音楽もとても穏やかな癒し系のBGMで聞いていて心地よいです。
ナレーションもON/OFF出来るのでBGMだけで見たいときや就寝時などにはいいと思います。
ひとつだけ私が残念だったのは「京都伏見稲荷大社」が取り上げられてなかったこと…かな。