チェイス-国税査察官-DVD-BOX
この作品は単に脱税を摘発する国税査察官の活躍を描いた作品ではない。脱税の国際化、複雑化するスキームを描きながら国税査察官と脱税コンサルタントとの家族を交えた対決という重いテーマに挑んでいるところが魅力。その対決の構図は、第一話のラストシーンに強烈に描かれる。テレビの臨時番組で旅客機墜落事故を知り、テレビの前に立ち尽くし涙を流す娘・鈴子(水野絵梨奈)、その後ろでまともに立っておれず動揺する父親で査察官の春馬草輔(江口洋介)を斜めに撮る構図は最高に悲劇的。そして、同じニュースを見ながら自らの幸運に笑みを浮かべる脱税コンサルタント・村雲(ARATA)との対比は金融サスペンスとドラマの見事な融合だった。このシーンを観てしまうと最後まで観ずにはいられなくなってしまう。
素晴らしいのはドラマの展開ばかりではない。ほとんど1話にしか出ていない春馬草輔の妻を演じる木村多江の存在感。草輔と行く旅行に行けなくなることを告げられたシーンで凛としながらも動揺を隠せない演技が良い。この演技があるからか、2話以降の娘・鈴子の悲しみ、憎しみ、自責といった感情を水野絵梨奈が見事に演じ切れたのかもしれない。彼女の全編の表現力がこの作品に重みを与えていることは間違いないし、前半の春馬家が陥る崩壊の構図は彼女の演技なしでは語れない。
ただ、残念なのが後半の展開。檜山家の相続税の脱税スキームがあまりにも雑で、特に非合法に事故を発生させて株価を暴落させる展開は市場関係者からすると市場を甘く見た設定としか思えない(金融考証まずさが窺われる)。
とはいえ、後半の檜山家の過去の複雑な事情が前面に出て、村雲の狙いがわかってくるところはサスペンス色が前面に出て、ちょっと荒唐無稽な設定とも思えるかもしれないが、最後まで一気に観いってしまう。脱税と家族という重いテーマを描き切った民放では真似できない骨太ドラマであることは間違いない。
脱税秘録 カリスマ税務調査官、36年間の「現場摘発白書」
「警察24時間密着取材」とか「取材班は見た○○」等シリーズの
暴露、潜入ネタもののB級テレビドラマ好きには
よい息抜きになります。
やはり、現場で見ているからこそ、人間のやることのB級くささがストレートに描けるのですね。
バレると後ろに手が回る脱税のススメ
脱税の事例が紹介されていて
さらにこうすればわかりにくいって仄めかす部分もあり参考にはなったが
肝心な箇所は結局曖昧。
脱税を指南しているわけでもないけど
参考になる部分はあったのでこの評価です。
節税につよい社長になるセミナー 黒川明 [DVD]
節税本は多い。が、それが成立しうる前提を欠いているものが多いと黒川先生は言う。
会社経営者(特に中小企業)はこれを絶対に見た方がよい。無知ゆえにかなりの大金を失っている自分にひやっとする。
その現金流出を補うためにどれほどの売上を取らねばならないか、計算すると怖いものがある。
最後の家を会社に買わせるという手にはびっくりすると同時に、カンタンで、効果が絶大ということでこの情報と解説が得られただけでも黒川先生には大感謝。減価償却費とローンの組み合わせは非常に多彩な展開ができそうだ。