アルカノイドDS パドルコントローラ同梱版
伝統的なコンピュータゲームのブロック崩しを
アレンジして生まれたのが名作・アルカノイド。
しかし、そのアルカノイドすらリメイクされる
ほど時が経って、ニンテンドーDS用として登場。
最大の特徴は、パドルコントローラという、
当時のアーケードのコントローラーの雰囲気を
楽しめるコントローラだろう。
ニンテンドーDS手前のカートリッジスロットに
差し込みパドルをグリグリやると、手のひらの
中に、昔の“ゲーセン”の雰囲気が甦ります。
ゲーム自体より、このパドルの感触がイイ。
アルカノイド(コントローラー付)
アルカノイド!!超変則的で超攻撃的なブロック崩し!一言で言えば「面白い!」…すいません、この一言しか浮かびませんでした。まぁ、とにかくやってみれば分かりますよ。マジで!ハマりますから。当時、アーケード版もはまりました!ちなみに、大山のぶ代さん(初代ドラえもんの声優)も大好きなゲームです!
アルカノイドDS
もしゲーマーだけが集まるクイズ番組があったら出してみたい問題。
アルカノイドのアイテムで「R(リダクション)」の効果は何でしょう?
ヒント:Rは他のアイテムと違って、マイナス効果を予感させる黒い色をしています。
わかるでしょうか。
自分は知りませんでした。
答え:バウス(自機)の長さが半分になる。
…では不正解です。
正解は「自機の長さが半分になるかわりに、得点は2倍になる」
つまり、よりハイリスク・ハイリターンになる、自分の判断力を試されるアイテムなのです。
自分は小学生のころにファミコンでアルカノイドを遊んだけど、黒いアイテムを取ると短くなる、だけだと思っていました。
もう少し、アルカノイドDSで追加されたルールがあります。
「敵」の廃止。意味の薄いアイテム廃止。固すぎるブロック廃止。
音楽面は大幅に進化し、背景や効果音、ブロックの質感も変えることができるようになった。
自機が一機のみ。
かわりに、ボールを受け損なうと自機の後ろのバリアがボールを跳ね返してくれる。そのためミスしてもプレイが中断されない。
バリアの耐久力は事前に決めることができて、バリアが弱い状態を選んで始めるほど高いボーナスがもらえる。
クリアだけなら耐久力の高いバリアでプレイすればいいけど、オンラインランキングでトップに挑むような遊び方だと、
「バリアなしで自機が半分の長さで全面クリア」
にできるだけ近い状態にしないといけない。バリアなしというのはつまり、一回ミスすればゲームオーバー。
終盤ステージのあの高速ボールだけできついのに、そこへ「R」が落ちてくるとする。
前述のバリアシステムのせいで一機消滅すれば元通り、なんてことはない。違うアイテムを取るか、ゲームオーバーまで自機は短いままだ。
そこで「R」を選ぶのか。他のアイテムの効果を維持したままのほうがいいんじゃないのか。
そもそもボールの落ちてくる場所とアイテムは離れていないのか。取れるのか。
これは熱い。
音楽はシューティングゲームなどで熱いBGMに定評のあるZUNTATA。
無音から、テクノ、ジャズ、ボーカル入りなど非常にレベルが高い。
特にラストのDashという曲の評判がいいが、個人的オススメは1面の「shining eyes」。
これは単品で聞くとなんてことないテクノミュージックなんだけど、アルカノイドを遊びながら、ブロックを壊す音といっしょに聞くことで完成する。
GAME SOUND LEGEND シリーズ「タイトー・ゲーム・ミュージック」
タイトーというのはゲームミュージック界においてはちょっと変わったスタンスの持ち主のメーカーで、ファーストアルバムであるところのこの作品にもその味は色濃く出ています。(実際には、一部外注のメーカーが混ざっているので、いきなり変わった雰囲気の曲が入っていたりもしますが。タイトー作品はわりと外注が多いので。)
ピックアップしていきますと、まず影の伝説。これは基板によってバージョンが2つあるのですが、曲のいいほう…FM音源バージョンが収録されています。鋭いタイトーサウンドが展開しています。
そしてスーパーデッドヒート2。これは実は実際には市場に出回りませんでした。このアルバムのみの限定収録ということになります。なかなかかっこいい曲が揃っているだけに残念なところです。(また、もとになったスーパーデットヒートが今日に至るまでアルバム未収録なのも残念なところです。筐体が特殊だったんですよね。4モニターで。)
このアルバム最大の聴かせどころかもしれない、ワイバーンF-0。このゲームは地上と空中をハーフミラーで重ね合わせてあるという超特殊な筐体も見事でしたが、音楽面でもコルグ社の電子オルガン用チップを使うという大胆な試みをしています。(ヤマハ以外の楽器メーカーのチップを率先して使っているのはタイトーくらいです。ギャラクティックストームでエンソニックのチップを使ったりとか)
そしてPSGを豪勢に重ね合わせてリバーブ感を演出した名曲、フェアリーランドストーリー、よく響くFM音源が当時ゲーセンを席巻したバブボブルなど、とにかく名曲揃いです。まるでコンソメの素のようにネタが凝縮されています。買って損なしの5つ星です。