お伽ファンタジーシリーズ 2 雨降り姫と砂漠王子 (フラワーコミックス)
「サボテン姫とイグアナ王子」も入れると「姫&王子」シリーズも三冊目ですね!
童話の形式でありながらも大人の毒をひそませたバランス感覚がすばらしい♪^^
表題作の姫が「嬉しいと雨を降らせる体質」ゆえのバスルームえっちシーンが秀逸でした☆
飛鳥昔語り (ハヤカワコミック文庫 (JA843))
表題作「飛鳥昔語り」を中心に
ことあるごとに読み返しています。
意見が分かれるでしょうが
私は2ページ少ない
「りぼん」初出のバージョンが好きです。
また、今回も『花岡ちゃんの夏休み』と同様に
書き下ろしの「あとがき」があって
とても感慨深いです。
大袈裟に言うと
私のその後の人生を決定づけてしまった作品の一つです。
千利休
清原さんのスタンスは、「保健室」早川版で、とり・みきの解説にある通り、理数系観察者のそれだと思うのだが、千利休と来れば、さてどうなるか。 ときどき昔の勤め人みたいな顔をしている宗易は、戦国大名たちや、自分とすら距離を保ちながら立ち振る舞うが、その距離感は清原さんのスタンスそのものかもしれない。 この本を読みながら、映画で見た井上靖の「本覚坊遺文」で、誰が宗易をやっていたか、どうしても思い出せないので困った。 エエッ、世界のミフネではないか(笑)。 茶の何たるかはちっとも分からないが、清原宗易の方がしっくりくるのでは?
それと清原さんの作品では、いつも流れる歳月がある。観察者=神の視点だからね。どんなに「りぼん」でも、僕らにはSFに読めた。
それでか、清原さんは「かわいげのある老人の煩悩」がうまい。この作品はなにしろ「千利休」だから、老人が多く出てくる。宗易もある意味それで死ぬが、僕も中年を通過中なので、アホ宗無には泣いた。 息子にも勧める。