My Favorite Things
若かりし頃、この演奏でソプラノサックスのすばらしさに魅せられ、コルトレーンを聴くきっかけともなりました。以来、シドニー・ベシェのソプラノサックスを聴いたり、海賊盤?で出ていたこの曲の別テイクで共演していたエリック・ドルフィーとも出会うことができました。ということは、この演奏が私の音楽体験の原点というわけです。今もってコルトレーンでは一番好きな曲です。
なお、この曲には別テイクが結構たくさんあり、聴き比べるのも一興です。さきのドルフィーとの共演もいいし、ファラオ・サンダースやジミー・ギャリソンなどとやった日本でのライヴ演奏も長大ですごいです。
My Favorite Things: Coltrane at Newport
さてこのCD「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」の1963年(1〜3曲目)と65年(残り)を1枚にまとめたものであり、1&2曲目は既発の「セルフレスネス」のマスターからのレストア(既発盤では曲の最後にクロージングアナウンスをかぶせてあったが今回は当然消えています)で、「インプレッションズ」も既発盤の短縮版から、未編集で23分以上のロングヴァージョンで収録したというスグレモノ!他のレビュアーさんが書かれているように、マッコイ・タイナーの熱演が光る!1965年収録曲は既発の「ニュー・シングス・アット・ニューポート(2000年発売盤、それ以前のものは編集されて短かった)」からコルトレーン・クアルテットの部分のみを抜き出して、1963年収録曲と比較できる様に1枚に詰め込んだスグレモノです!なお、全曲2007年にニューリミッックスしたものです。
私は、どちらも持っていなかったので、この1枚は素晴らしいプレゼントになりました。
素晴らしい!
上記の理由から、既発盤をお持ちの方も買い直す価値有りです!
My Favorite Things (With Bonus Tracks)
1が1960年10月21日、3が10月24日、2・4が10月26日録音。レコーディング・エンジニアはトム・ダウト、フィル・イエベル。カバー・デザインはローリング・イュティメイ。スーパーヴィジョンはネスカ・アーティガン。
ジョン・コルトレーンはノース・キャロライナ州ハムレットの洋服仕立職人の子として誕生した。幼い頃父と死別、一家はフィラデルフィアへ移り、そこでコルトレーンは音楽を学ぶ。ここがコルトレーンの音楽的スタートだった。その後のマイルスとの出会い、モンクとの出会いについては多くのジャズ・ファンの知り尽くした部分だろう。このアルバムは完全にマイルスから独立し、自分の音楽を創造した最初の作品といえると思う。
ここでコルトレーンが取り上げたアイテム。まず『My Favorite Things』。この曲が『ザ・サウンド・オブ・ミュージック』の中でリチャード・ロジャースによってブロードウエイで上演されたのは1959年のことでこのアルバムの録音がその翌年であることから、コルトレーンはこのミュージカルを観に行ったということになると思える。有名な映画化はこのずっと後で1965年のことになる。つまりコルトレーンは観に行ったミュージカルの『雷を怖がる子供たちを「楽しいことを考えて」とマリアが励ます』シーンで使われるこの曲を一発で記憶した、ということになるようで非常に興味深い。
次にこのアルバムで大活躍するソプラノ・サックスである。プレイの激しさから『怒りのテナー』と呼ばれることをコルトレーンは当時反省していて、『ぼくの音は、まるでテナーの練習音にしかきこえない。今はもっとプリティな音を出そうと心がけています』と語っている。そのひとつの試みがソプラノ・サックスということで、ちょうどマイルスと袂を分かったこの時期にスタートしている。コルトレーンにかかるとソプラノはまるでアラビアのZoukraのような音を出した。16分音符と32分音符を一気に吹き抜くコルトレーンの『音』はここに始まる。
ぼくの頭に初めてジョン・コルトレーンの『My Favorite Things』が鳴った日 。それはぼくがジャズを理解できた日。コルトレーンのこのソプラノを聴くまでぼくはジャズを理解してはいなかった。そしてその日からずっとぼくの心の奥底で彼のソプラノが鳴っている。
ピアノソロ カフェで流れる モダンジャズピアノ曲集 中島久恵編 (ピアノ・ソロ)
モダンジャズってどんなんだろう?と思って購入した。ピアノ中級から上級者向け。曲によって、すんなりと譜面を見ながら弾けるものもあるが、右手4音和音から6音和音までの「えっ〜!!!!」とつぶやかせられるような箇所のある曲もある。従って、1曲ごとに玉手箱を開けるような楽しみに出会うことができる。曲名は以下の通り。テイクファイブ・チェロキー・レフトアローン・処女航海・グリーンドルフィンストリート・WARUTZ For DEBBY・LOVE IS HERE TO STAY・BLUE BOSSA・クレオパトラの夢・MY FAVORITE THINGS・枯葉・セントトーマス・ROUND MIDNIGHT・アイリメンバークリフォード・Cジャムブルースのスタンダード曲が15曲。(CDは付属なし)私個人的にはMY FAVORITE THINGSのアレンジが気に入った。ジャスピアノで酔いたい人にはお勧めです。(ただし、中級以上のレベルがある方でジャス歴の浅い人には楽しめるはず。ただ、初心者の人にはかなり難しいと思います。