世界名作劇場・完結版 ペリーヌ物語 [DVD]
取り敢えずガールズセレクションで買ったのでレビューします.
いきなりマロクールから舞台は始まるので,原作の雰囲気は味わえないと期待はしていませんでしたが,素晴らしい編集が施されていて,個人的には大満足でした.
欲を言えば…二枚組ならなあと言う所で星ひとつ削りましたが…多くの人に観て欲しい作品です.
絶対泣けますから.
ペリーヌ物語 (竹書房文庫―世界名作劇場)
ペリーヌがしっかろやろうと頑張る姿が目に浮かびました。
昔の子供たちは自立しようとする、いや
自立していなければならないと思いました。
エクトール・マロの信念もちゃんと
描けていたと思います。
けれどキャラクターの個性や作品の細部を味わうには
全話を見る方がより良いです。
ペリーヌ物語
ペリーヌ物語の主題歌挿入歌6曲と
作品の最初から最後までを約20分のダイジェストに
まとめたドラマで構成されたCDです。
この「うたとおはなし」シリーズはほかにフランダースの犬、
母をたずねて三千里、あらいぐまラスカル、赤毛のアンが出ていますが
ドラマパートが曲の間に挟まれているかまとめて最後に収録されているかの
違いがあるだけで、全て同じような構成です。
世界名作劇場主題歌挿入歌全集が出るまでは、挿入歌がレアでしたので
いずれもオークション高額CDの常連だったのですが
現在ではそれらが簡単に入手できるようになってますし
DVD等で簡単に全編が視聴できる現在ではダイジェストドラマにも
それほど価値があるとも思えません。
せめてドラマパートがオリジナルのサブストーリー等でしたら他の方にも
薦められるのですが、現在ではコレクター以外には不要なCDでしょうかねぇ…
家なき娘〈上〉 (偕成社文庫)
知ってる人は知ってる、アニメ・ペリーヌ物語の原作です。
岩波文庫版を求めて20年、ようやく再販がなったその2年後に出版された本書は、旧仮名遣いでもすばらしい内容だった岩波文庫版に比しても、子供たちにも読みやすく、大人でもまっすぐにその内容に没頭できる、現在の日本語で書かれています。
エピソードは小説らしく、アニメとはまた違った楽しさが味わえます。
本を読む対象と、アニメを見る対象の想定年齢が違うので、無論すべての伏線をナレーターが解説してしまったりもしません。どうぞ、ペリーヌの冒険をお楽しみください。
ただし、この本には注意点が1つ。
それは、本書表紙の折り返しが、アニメのストーリーを知っている人を相手に、本小説最大の伏線を、スパッとネタバラシ!している点です。
純粋に小説として楽しみたい方は、折り返しにご注意を。
世界名作劇場 メモリアル音楽館 ペリーヌ物語
ペリーヌ物語は,日本アニメの金字塔である。(言い切った!)それは,物語で主張されている家族愛や隣人愛が,徹底して描かれているからです。ここまでこだわって創られている作品は,未来少年コナンやアルプスの少女ハイジぐらいです。それでも,この作品には及ばないと私は考えています。さて,その美しく力強い人間愛を聴覚から訴えてくるのが,この音楽です。渡辺 岳夫(わたなべ たけお)氏による作曲で,氏は,アニメ作品の主題歌・BGMの分野では、『巨人の星』、『アタックNo.1』、『天才バカボン』、『キューティーハニー』、『アルプスの少女ハイジ』、『魔女っ子メグちゃん』、『フランダースの犬』、『キャンディ・キャンディ』、『あらいぐまラスカル』、『機動戦士ガンダム』等の日本アニメ史上に残るヒット作品の音楽を手掛けた方でもあります。特に,通奏低音によるBGMは,「なんだか知らないけど,泣けてくるんだよ!」的な場面で,自然に流れてくる音楽でした。音楽が,背景に溶け込み,脚本を邪魔することなく,視聴者の感覚を研ぎ澄ますように聞こえてくるのです。例えば,祖父のビルフランが父エドモンが亡くなったことを知った時に,既に娘としてその死の事実を知っているペリーヌ(オーレリィ)が,そばで,ただ泣いて祖父を見守ることしかできなかった時に流れてくる「あの音楽」は,きっと誰もが覚えているのではないでしょうか?自分は,その悲しみを味わった貴方の孫娘であると,祖父にそう言えない状況とそう言いたい感情がせめぎ合うあのシーンは,「あの音楽」無くしては表現できなかったと思います。もちろん,悲しみだけの音楽ではありません。愛犬バロンをはじめとする様々なコミカルな音楽も,ペリーヌ物語の骨格を作り上げています。また,私は,オーレリィの偽名で住んでいた鴨小屋での朝を迎える音楽も好きです。「さあ,今日も働こう!自分にできることをしっかりやって生きよう!」そういう力強さを与えてくれる「あの音楽」です。ペリーヌ物語全53話をたくさんの子どもに見せたいし,「あの音楽」を聴かせたいと思うのは,私のわがままでしょうか?