萌えの死角 3 (ニチブンコミックス)
「萌え」というテーマでボーイズラブ雑誌に連載されていたといえば、男子と男子が怪しそうな関係でどきどきという話が書かれているかと思うでしょう。
しかし書かれていたのは、引っ越しが大変だった(ボーイズラブ同人誌を親の前で荷造り)とか、山登りでかなりハードな行程をたどったとか(山小屋で珍しく女性のいない小屋だったという話はあるものの)とか、今期大河ドラマが視聴率が低いと予想されたとか(みごとにあたっていますね)などの、どちらかという日常エッセイと言えるたぐいの話です。
いわゆる腐女子の、なんでも強引に男性同士の恋愛につなげる話ではないので、普通の人に読みやすくて良いのではないでしょうか。しかし著者の周りは、いわゆる腐女子だらけで、その発言に頭が痛くなるかも。
ドラマCD「百鬼夜行抄」~返礼~
人気雑誌“ネムキ(朝日ソノラマ刊)”連載中のホラーファンタジー作品…連載開始から十数年にわたり、全くマンネリ化する事なく高い水準を保ち続ける稀有な名作をドラマCD化したのが今作。本来作品が持っている独自の世界観を絶妙に表現していて、原作ファンの期待を裏切らない所は見事!!シリーズ当初、尾黒&尾白や青嵐などのレギュラー妖怪をどのように表現するのか想像がつかす不安もありましたが、いらぬ心配でした…尾黒&尾白の歌なんて絶品で絶品で♪(笑)。個人的には青嵐役の井上和彦サマに“萌え〜”ってやつです(=^▽^=)
単なる妖怪ホラーにとどまらず、鑑賞後に心温まるような心底ゾッとするような、何とも不思議な今市子ワールドをお楽しみ下さい☆☆☆
百鬼夜行抄 DVD-BOX
CGも良くできてるし、音楽も美しい。元々民俗学が好きなので、原作もとても好きですが、最近長期連載の疲れか、やや冗漫になってきているところにこのドラマ化。新鮮でした。ただ、簪とか、特別抄に出てきた鏡とか、低予算はわかりますが、もう少し高級な物が使えなかったんですかね。100均で売ってそうな小道具でした。あと、家は良かったんですが、生活臭が殆どなく、いかにも記念館でロケしました!って感じ。そこのところが減点です。
ドラマCD 百鬼夜行抄 第3巻~不老の壺~
今市子、百鬼夜行抄、石田彰ファンの人は購入する価値有り。
原作重視の読者には、余計な説明的台詞が疎ましく感じるかもしれませんが、原作を知らない人が聞くことを考慮すればとてもわかりやすいドラマCDです。声優さん達のすばらしい演技で迫力のある物語になっているし、今市子さんの作品特有の品もしっかり存在しています。
台詞と音楽と効果音だけでは表現しにくい情景も頑張って作られているけど、怖い部分だけでなくりっちゃんや青嵐とうさんなど飯嶋家の人たちもしっかり出張っているので安心を!
声優さんたちのこわ~い話しも楽しみですよ。
影法師たちの島 (アイズコミックス)
今さんの無国籍ファンタジー、待ってました。今回も「水」を巡る、やや複雑な幻想もの4作品。書き下ろしありです。
今さんはヘンな柄の服を書くのが好きだとどこかで読みました。ファンタジー作品でもオリエンタルな美しい柄の服を着た男女が。今さんは明らかに楽しんで書いています。
なお今回は作者あとがきはなし。
今さんは多分これらの題材を映画作品から得ているのかな。幻想もの、そしてオリエンタルなお話は映画で見ても楽しいものでしょう。当分このシリーズは終わりそうにありません。