AKB48「東京 秋祭り」 [DVD]
2010年秋、東京の葛西臨海公園でAKBファミリーが「秋祭り」と題して行われた模様の作品です。
一日目はあいにくの雨、と言うより大雨。
昼間は「ゆるゆるカラオケ大会」と言うイベント。
個々がカラオケやプチ自慢など披露。
昼間、野外で彼女たちのリラックスした素に近い姿が見れるのはレア映像だと思う。
その夜は一日目のコンサート。
じゃんけん大会で選抜されたメンバーによる「ヘビーローテーション」から始まる。
その後、各チームの曲やSKEやSDNと進んでゆく。
後半はシングル曲が多く、アンコール含めて約2時間で終了。
2日目は曇り時々雨と言った天気。
昼間は昨日と似た感じの「ぐだぐだカラオケ大会」と言うイベント。
昨日と多少と言うかかなり似ているので微妙な感じもするが個人的には楽しめた。
夜は2日目のコンサート。
昨日とセットリストを変えて進んでゆく。
最後はサプライズとして研究生の横山のチームK昇格が発表され感動のまま終了。
不満点があるとすれば「カラオケ大会」では出てくるメンバーがほぼ決まっている。
2日間で10回出てくる人もいれば1回だけの人もいる。
コンサートは各2時間、カラオケ大会は各2時間40分。
メイキング映像1時間付き、合計10時間ちょっとの映像で16000円ならお買い得だと思います(「週刊AKB」のBOXの収録時間と比べると安いです)。
東京公園 [DVD]
原作は未読ですが、この映画版にはがっかりでした。
とにかく、オシャレっぽいシンボル――カメラマン志望の主人公、古い借家暮らし、同居人の幽霊(主人公の元友人)、ゾンビ映画、店長がゲイの超イカしたバー、ちょっとしたパーティ(どこでやってるのか知らないが、東京っぽいイメージのやつ)、両親が隠退生活を送るきれいな島、血のつながらない美人の姉、そして極めつけにIKEA(あそこをオシャレと思うセンスはもう……)などなど――を並べただけの、ヒジョーに薄っぺらい内容で、三浦くんと榮倉奈々ちゃんを出しておけば、このオシャレさが補完できるだろうという、作り手の安直さがありありと窺えました。
姉との関係とか幼なじみの女の子との関係、幽霊となった友人との関係、見ず知らずの歯科医から持ちかけられる謎のバイトとかいくつかのエピソードが絡まり合う構成なのですが、登場人物の行動原理や暮らしぶりにまるでリアリティがなく、各エピソードは有機的に結びついてゆかず、疑問や怒りがふつふつふつふつと湧いてくる感じでした。
会話は退屈で、生身の人間の言葉と思えないし、『東京物語』と比較するなんて、なんちゅうおこがましさ、と感じてしまう作でした。
あ、でも、十代や二十代で見ると印象はまた変わってくるかもです。当方、三十代のおじさんですから。
東京空気公園―誰も知らない穴場満載、東京公園お散歩ガイド
must や have to でアタマデッカチになっている私たちだからこそ、
自分をリセットしてくれる時間と空間は貴重。
この本には、そういった要素が満載です。
子ども時代のキラキラした好奇心も、きっと戻ってくるはずです。
東京公園
『東京公園』が映画化されると知って読みました。
読みやすい文章、想像しやすい描写で一気に読み終えた後、なんとも言えない
清々しい余韻を残してくれる作品でした。
読み易いといっても、決してうすっぺらい内容ではありません。
登場人物一人一人がとても魅力的です。
主役はもちろん、義理の姉、幼馴染、同居人、バーのマスター、大学の知人、
そして物語の要になる被写体家族、それぞれ長い描写ではないですが、
サイドストーリーを思わず想像してみたくなるような魅力的な人物描写が最高です!
大きな物語の起伏はありませんが、この作品の空気に一気に引き込まれます。
思わず、小路さんの代表作『東京バンドワゴン』も買ってしまいました。
映画目当てだったはずなのに‥
何度も読みたくなる作品でオススメです。
東京公園 (新潮文庫)
正直、あまり期待してなかったのです。小路さんごめんなさい。
映画化されるという事で気になって読みました。
もう素敵です。素敵過ぎます。感激しました。
時間のある時に外で読んでたら泣きそうになり、家でゆっくり読みました。
主人公の圭司、幼馴染みの富永ちゃん、年上のルームメイト、ヒロ。
みんなが優しいんです。まだ若い彼らは生き方を探してる。
いい加減で、曖昧に生きてるようにも思えるのですが、
でも大事な事だけはちゃんと分かってる。
無意識なのかもしれない、でもその大事な事を失くさないように
毎日、曖昧なようでしっかり考えて生きてる。
その姿がなんとも愛おしくて、涙がでました。
昔、昔に忘れてしまった感情を呼び起こされる気がしました。
圭司と義姉との関係も優しさと温かさの塊です。
あくまで関係性をハッキリさせない事がこんなにもイライラしないで
そのままでいて欲しいと思えるなんて不思議です。
小路さん本当に素敵な作品を有難うございました。
素敵な映画になってる事を望みます。