アイ・ウォント・ユー~あなたが欲しい~ [DVD]
別れたカップルの再会を軸に謎めいた過去の事件の真相を加えた作品です。全てを明らかにしない事で、良い意味で、暗く重たい印象への効果となっています。 レイチェルワイズ ファンには必見の作品です。
トゥルース 闇の告発 [DVD]
事実が元になっていて、演技や演出もリアリティがあったので、
観ている時に逃げ場が無く集中して見入ってしまいました。
酷い内戦後で複雑な民族感情が渦巻くボスニアのなか、孤立無援に近い状態で
無力感に耐えながらも使命感に燃え、人身売買組織に立ち向かう女性警察官のキャシー。
犯罪組織やそれに関わる人達のおぞましさ。でもこれが現実なんですね。
われわれはもっと、世界各地で起きているこういった理不尽な現実にしっかり
目を向けるべきだと思いました。
次はナイロビの蜂を観たくなりました。
スターリングラード【字幕版】 [VHS]
「愛するターニャ。今日も僕は君のために、またひとり敵を撃つ。」です。私の考える「ひとり」は「一人」でもあるし「独り」でもあります。単純に考えれば愛するターニャへの愛の囁きにも聞こえますが、映画を見ればそれが愛の囁きではないことがわかると思います。多くは語りません。戦争での悲劇、戦場での愛・・・さまざまことをそれぞれが感じ取ってもらいたい映画です。
スターリングラード【日本語吹替版】 [VHS]
戦争映画。嫌いな方も多いと思います。私もあまり好きではありません。
映像にはただひたすら人が死んでいくさまを捉えています。かつての戦争は、
すべてのものを焼き尽くすほど悲惨なものでした。現在おこなわれている戦争
も同じです。予測もつきません。
ただいえることは一つ。人間は愛を信じて生きていること。
愛を信じるがゆえに、その目的に向かって人はつき進んでいく
と僕はおもうんです。お互いのおかれている立場が、少しでも分かち合えたら...とおもうと残念でなりません。この映画はその極限状態におかれた人々を描いています。愛を信じてこそ行える行為..矛盾した行動。
主人公はその中で葛藤します。苦悩の中でひとつの答えを見出す主人公。
自分でもきっとこうするに違いない。そうであってほしい とおもいつつエンドロールが始まります。考えさせられる映画です。
ファウンテン 永遠につづく愛 [DVD]
本作のテーマは、広い意味での「こだわり」のような気がします。対象は人であったり、生そのものであったりします。
「こだわり」には2つのフェーズがあります。愛しいという「傾倒・愛着」の段階と、なくてはならないという「耽溺・中毒」の段階です。ラブ・ストーリーになるのはこの2つの中間ですね。それが「愛」なのかもしれません。
傾倒・愛着は「愛」の初期段階だとすると、耽溺・中毒は「愛」の最終段階というより、病的な段階です。(「愛」に最終段階があるかどうかは微妙です。)
「愛」が「こだわり」の一形態だとすると、次のようになります。「愛着」→「愛」→「中毒」、英語で言うと"Attachment"→"Love"→"Addiction"となります。
アロノフスキーはこのことにこだわっているような気がします。"Love Story"というよりも”Addiction Story"ですね。『レクイエム・フォー・ドリーム』はまさに麻薬中毒の話でしたしね。
こんな話を、ヒュー・ジャックマンとレイチェル・ワイズで撮っていたんですね。ビジュアル・イメージでの表現はちょっと古いような気がします。前作のほうが斬新でした。
後、こんな台詞が気になりました。「泣きながら生まれてきた人間は、生を全うしても泣きながら死んでいく。」