なるたる(1) (アフタヌーンKC (186))
無機物はやはり無機物であり有機物にはなり得ない。
見て感じたのはそれです。
とても無邪気に見える絵柄とは裏腹にとても残酷で陰湿で何も生み出せないことを生み出しているとても珍しい事例だと思います。
「なんだ?中二病か?」と思える文章ですが、そんなことを思いました。
正直なところ普通の感覚の方にはオススメは出来ないマンガです。
ですが、絶望的な内容に魅力を感じる方、悲観論者の方には良い本かも知れません。
キッズステーション アニメ「なるたる」サウンドトラック
『なるたる』というSFファンタジーアニメを知ってる人には待ちに待ったCD。 まったく知らない方には仮想空間を旅する時のBGMに必携の1枚。 元気印のテーマソングや独特の世界観を持った全30曲の音楽達に、きっと魅了されますよ。
なるたる(7)<限定版> [DVD]
ここまで、原作を非常に忠実になぞったアニメでした。
コミックとアニメというメディアの違いゆえに、忠実になぞるといっても、その雰囲気を正しく再現するのは難しいのですが、やりとげていました。
ここまでは。
で、ここでいきなり終わるのは無いだろう。(^^;
まずは、原作に忠実だったゆえに、ここまでではアニメを選択する意味というのはあまりありません。原作だけ読んでいれば、同じものが得られるうえに、物語の最後まで読めるのです。
なので、今後終盤に向けてコミックでは概念というか世界観が先行しがちでドラマが薄れてしまった部分を、アニメとしてどう魅せるかに注目したいところだったのです。
いろんな側面で解釈の余地がある原作を、アニメはどう解釈してみせるのか…
なので、ここで終わってしまっては、このアニメは「コミック読んでれば必要無い」「途中で途切れたもの」になってしまうのです。
ここまで原作を雰囲気まで忠実に再現してきたことが、かえってマイナスになってしまうのです。
コミック抜きでアニメだけで見れば…非常にできがいいけれど、尻切れトンボだったアニメ、ということになるでしょう。
よくあることです。(^^;
なるたる(1) [DVD]
鬱マンガで名高いなるたるのアニメ
他の方のレビューなんかを拝見すると、原作に忠実らしいですね。
見るからに中途半端ですがww
しかし「なるたる」ってこういう作品なのかーと知るには丁度いいと思います。
アニメから入り、これよりも更に深く暗く陰鬱の世界に足を踏み入れたいと言うのなら原作を買う。
いや、これ以上無理だと思うならアニメで自分なりの解釈をしてみたり。
しかしたったの13話だと言うのに1話目との差がありすぎですねww
1話目を見た時は本当に鬱なの?って思ってました。
まぁとにかく、「なるたる」の入門編みたいな感じで見るといいと思います。