ホルスト:惑星
オペラシティで聴きました。これだけ躍動感あふれ、調和し、そして心に響く演奏は初めてです。金管、木管とも破綻なく、しかし、大胆に攻めています。演奏中、大ジャンプを見せる佐渡裕に、やはりこの演目を得意とするN響が、その実力をいかんなく発揮して応えています。
この演奏会のもう一つのポイントは、最終曲、海王星の合唱です。通常、女声合唱団で演奏されるこの曲は、今回は、歴史ある東京少年少女合唱隊により演奏されました。通常の女声より、はるかに透き通った声が、より神秘性を醸し出していました。
通常、舞台奥、もしくは袖で合唱が行われるのに対し、今回は、二階席下手側廊下での演奏となり、一階席ではまさに、天使の声が天上から降り立つ雰囲気となりました。惜しむらくは、その声はかなり小さく、しかし、客席全体は固唾をのんでいきました。これがCDでどのように変化しているかは楽しみです。
演奏終了後、最後の音が消えてもなお、観客はつばを飲み込む事もはばかられ、信じられないほど長い静粛の後、熱狂的な拍手が会場を覆いました。客席は笑顔に包まれ、演奏家たちも誇りと達成感を表していました。
帰り道、見知らぬ人に「素晴らしかったですね」と声を思わずかけてしまいました。すると「本当に、涙が出ました」と応えてくれました。こんな素晴らしい演奏は、カーネギーでも聴けなかった。
発売が本当に楽しみです。これはベストオブベストと思います。その瞬間に立ち会えたことを本当に幸運に思います。
ホルスト:惑星
カラヤンとしては二度目の録音となる<惑星>ですがいや~本当にすごい!火星なんかは特にド迫力の演奏でパワー全快といったところでしょうか?(録音もいいです!)
一時期、このCDと同じ内容のゴールドCDを発売していましたがこちらの普通のグラモフォンのレーベルのほうでも十分すぎる音質だと思いますよ?
ホルスト:惑星(冥王星付き)
このCDの演奏は少し基本的な演奏よりも現代的になっているようにも感じる
管楽器の取り扱い方が実に美しい。その細やかな動きを際だたせる
見事な録音と言っても良いと思う。もちろん演奏家の実力にもよるのであろうが、
現代の録音技術のすばらしさと言っていいのではないかな。
楽器の持つ演奏空間の透明度というか、微妙なピッチの動きまでも計算された演奏と思う。
指揮者の持つイメージをそっくり焼き付けたような良い感じの演奏だった。
ただ、俺のイメージしている惑星よりも若干速度をいじりすぎているようにも思えるし、
速度が定速すぎる部分もあったりするので、
とってもおすすめとまでは行かないが、ホルストの「惑星」しかも「冥王星」付き
良いと思う。