キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫)
発売から早1か月たちますが、誰もイラストについての突っ込みが無いのでかきます。読んだ人、お気づきでしょうか?今回キノの服の合わせが左前(レディースの合わせ)なのを!(口絵、目次、あとがき)第1巻の性別トリックを成立させる為には、普段のキノは一見男の子に見える必要があると思うので、キノにはメンズジャケット及びメンズシャツを着ていて欲しいとおもいます。次にフォトのトラックですが、日本語で看板が書いてありますよね。今までキノからアリソンシリーズまで、読める文字は一度もなかったとおもいます。せ、世界観が壊れる〜!最後に話の感想も少し…。キノの絡んだ話が、もう少しほしいかな…!今回の中では、口絵の話がわりと好きです。そっかー、夜食が食べたかったのかーたしかに規則正しい生活をしていたら食べられないもんねーとか、あの国の人はどうやって商品を売りさばいていたのだろう?舟かな?とか想いを巡らせて楽しむつもりだったのですが、悲しいかなイラストが気になって、気になって、楽しめませんでした。あ、またイラストにもどってしまいましたね…。
キノの旅-the Beautiful world-I(廉価版) [DVD]
間違いあるまい
初聴はいささかエルメスの幼すぎる声に驚いたけど、4分で慣れる
最初から最後まで、こーゆー移植っつうの、まあ転換作品としては、“珍しく”原作に忠実だった
製作した人に感謝をささげよ
それから声優の声が好きだ(キノの)
the Beautiful World (「キノの旅」 EDテーマ)
まず、伴奏の不思議な迫力に早くも惹きこまれました。思ったより美しく、また、前田さんの歌声を引き立たせるような響きがあったんです。そこで既に親指を立てます。(笑
次に歌声。私は前田さんの声優としての声、とても好きですが、歌では更に魅力爆発してます♪
そして追い討ちをかける歌詞!時雨沢さんが作詞してるだけあって、もう完璧なキノ・ワールドが創出されています。キノファンには必須ですよ。ファンでなくとも、ずっと聴いていたくなるようなあの伴奏と声には、普段感じる癒しとはまた違うものを覚えること間違いなしです。
キノの旅II
前作と比べると、ゲームオリジナルの話が多く、それがうまく原作とリンクしています。
基本的には前作と同じですね。でも、原作ファンとしては何回やってもあきません。原作が深いですからね。
ミニゲームもついていますが、それはなんとなく簡単すぎるかなぁと思いますが、まぁ別に文句の言うことでもないかなぁとも思います。
原作の選び方がけっこううまいですね。キノのルーツに焦点を当てながらも、作者の哲学というか素朴な意見を一番強く出していると思われる作品を間に挟みこんでくる構成には感心しました。
音楽も前作よりもいい感じだと僕は思いました。ピアノ調がとてもいいです。僕の個人的な好みなのかもしれませんが・・・。ノベルスパート(原作)の音楽はかなり気に入っています。サントラ欲しいくらいです。
全体的には良作だと思います。理解できる人できない人がいる作品を扱っているから両極端な意見も出てくるかもしれませんが、僕は気に入りました。ゲーム性は期待してはいけません。原作を愛する人たちのためのゲームだと思いました。
キノの旅〈12〉the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢さんは3の倍数を作品の一区切りと考えている。
映画などの3部作然り。
キノも当初3巻で終わったつもりだったそうな(『終わってしまった話』が象徴的)。
そしてそんなキノもこれで12巻、3の倍数すなわち最終巻。
だった可能性もあったねー、という話。
さて、今回は長編なしの短編16本。
緊迫感漂う話─早い話がキノがパースエイダーを抜かなければならないような冒険─もなし。
久しぶりに機転や狡猾さ、立ち回りの良さを見せるキノのアクションも見たかったので少し残念。
比較的静かで穏やかに、短い話がサクサクと。
心温まるエピソードよりも、この作品の顔とも言える皮肉の効いたエピソードが多いです。
そして16本とエピソード数も多いので、ひとつやふたつは必ずお気に入りのものが見つかるのではないでしょうか。
個人的には『手紙の話』で目頭が熱くなり(オチが酷いですがw)、『日時計の国』(もしくは『正義の国』あるいは『続・寄付の話』…って、多いな)で皮肉を堪能させてもらいました。
『賭けの話』もオチは読め易いですが、面白いです。
更に初めてエルメス以外のモトラド(無論、しゃべる)まで登場し・・・。
これだけの歳月と巻数を経てもまだまだ褪せない面白さがあります。
ちなみに今回はあとがきは普通。ちょっとページ数が多いですが。
内容は11巻同様、普段本を読むだけの人にとってはあまり知りえない内側の話。
プロット→執筆と始まり、脱稿→完成までの経緯が紹介されており、興味深い。
尚、あとがきの代わりにエピソードがひとつ妙な箇所に収録されています。
普通に読んでいると15本しかありません。
前がないのにいきなり『続・〜〜の話』というエピソードが出てきますから気が付くかとは思いますが、残りひとつはカバー裏にありますのでご注意意を。
(カバー下ではありません。外したカバーを裏返してください。)